2210 Nways マルチプロトコル・ルーター入門と計画の手引き
第 6 版 (1998 年 11 月)
本書において、日本では発表されていないIBM製品(機械および
プログラム)、プログラミング、およびサービスについて言及または説
明する場合があります。
しかし、このことは、IBMがこのようなIBM製品、
プログラミング、およびサービスを、必ずしも日本で発表する意
図であることを示すものではありません。
- 原 典:
GA27-4068-05
2210 Nways Multiprotocol Router
Introduction and Planning Guide
- 発 行:
- 日本アイ・ビー・エム株式会社
- 担 当:
- ナショナル・ランゲージ・サポート
|
第1刷 1998.12
(C) Copyright International Business Machines Corporation 1994, 1998. All rights reserved.
Translation: (C) Copyright IBM Japan 1998
図
本書について
第 1 章 IBM 2210 の概要
IBM 2210 のモデル
マルチプロトコル・ルーティング・サービス (MRS) ソフトウェアの取得
第 2 章 IBM 2210 の機能
IBM 2210 がサポートするネットワーク
IBM 2210 がサポートするプロトコル
モデル 14T および 24x によってサポートされるハードウェア・フィーチャー
第 3 章 設備計画および前提条件
設置オプション - テーブルトップまたはラック
テーブルトップへの設置
ラックへの設置
装置仕様
設備要件
環境
スペース
構成プログラム用のハードウェアおよびソフトウェアの要件
第 4 章 アクセス方式と構成方式
アクセス方式
サービス・ポートのデフォルト設定
モデム・サポート
構成方式
第 5 章 ネットワークの計画
ISDN の計画
IBM 2210 における ISDN の計画
サービス提供者との ISDN の計画
仮想私設ネットワークの計画
付録 A. ケーブルの仕様
サービス・ポート
広域ネットワーク (WAN)
EIA 232-D/V.24
V.35
V.36
X.21
X.21 直接接続ケーブル
T1、J1、および E1 の特注ケーブルの仕様
T1 コネクター・ピン・アセンブリー
J1 コネクター・ピン・アセンブリー
E1 コネクター・ピン・アセンブリー
付録 B. ルーティング・ネットワークの管理
ネットワーク特性
基本原理
構成制御
ステップごとの構成
構成およびネットワークのデバッグ
ネットワーク組織
ネットワーク管理センター
ネットワーク・エンジニア
ネットワーク・サポート・チーム
ネットワーク・マネージャー
構成管理
構成
構成セット
命名規則
ルーター構成変更
ルーターへの変更
ネットワークに影響を与えるハードウェア変更
ネットワークに影響を与えないハードウェア変更
ルーター・コード更新
ネットワーク変更
構成作成順序
ネットワーク構成変更
ネットワーク・コード更新
ネットワーク拡張の例
ネットワーク拡張の要件
ネットワーク構成変更
付録 C. 特記事項
本書のオンライン・バージョンのご使用条件
商標
用語集
索引
- IBM 2210 Nways マルチプロトコル・ルーター・ライブラリーの概要
- モデル 127
- EIA-232 サービス・ポートとのローカル端末接続
- 14.4 Kbps モデム・ポート・フィーチャーとのリモート接続 (モデル 14T および 24x)
- 1 次または 2 次 EIA-232 サービス・ポートとのリモート端末接続
本書には、ネットワークを計画し、購入したいハードウェアを定義するため
に
使用する情報が記載されています。
本書には、IBM 2210 Nways マルチプロトコル・ルーター (以下、IBM 2210 と呼ぶ) 用の仕様も記載されています。
本書の対象読者は、IBM 2210 のセットアップおよび構成の計画を担当する方です。
ネットワーク構成の計画時にどのアダプターおよびケーブルを発注するか決め
ます。
IBM 2210 を設置し、接続し、構成するために必要なネットワーク情報をすべて
文書化してください。
IBM 2210 を計画し、設置するには、以下の資料を使用し、以下のステップに
従ってください。
- 計画および準備
-
- IBM 2210 の機能に慣れます (第 1 章. "IBM 2210 の概要"を参照してください)。
- どのアダプターおよびケーブルが必要か決めます。
第 3 章. "設備計画および前提条件"には、使用可能なオプションについての詳細が
示されています。
ネットワークを設計し、IBM 2210 およびケーブルを発注します。
- 必要に応じて、ATM を含む必要な公衆通信回線接続機器およびサービスを
入手し、取り付けます。
- 必要な LAN 機器およびサービスを入手し、取り付けます。
- IBM 2210 に付属していない必要なケーブル (ネットワークをセットアップするのに
必要な ATM マルチ・モードおよびシングル・モードのファイバー・ケーブルなど) があれば、
発注し、取り付けます。
- 第 3 章. "設備計画および前提条件"に説明するように、構成プログラムを実行するのに必要な
ハードウェアおよびソフトウェアを入手し、導入します。
- 設置場所を準備し、必要な電力要件および環境要件を満たすようにします。
第 3 章. "設備計画および前提条件"を参照してください。
- 設置および初期構成
-
- 本製品に付属して提供される IBM 2210 Nways マルチプロトコル・
ルーター 設置と初期構成の手引き を使用して、IBM 2210 を
設置します。
(あるいは、IBM サービス技術員による設置がご利用いただけます。追加情報
については、IBM 担当員にお問い合わせください。)
- 端末または 14.4 Kbps モデムをシリアル・ポートに
接続し、初期構成ステップを完了します。
- "クィック構成" プログラムを実行して、初期構成を行い、
IBM 2210 を活動化します。
- 構成
-
- 最終構成を行います。
構成プログラム 使用者の手引き および ソフトウェア使用者の手引き
を参照してください。
図 1. IBM 2210 Nways マルチプロトコル・ルーター・ライブラリーの概要
入門および計画
-
GA88-6228
-
IBM 2210 Nways マルチプロトコル・ルーター 入門と計画の手引き
この資料は 2210 に付けて出荷されます。
この資料は、ネットワークおよび設置について準備する方法を説明しています。
この資料には、危険の注記と安全情報
が記載されています。
-
GC88-6688
-
IBM 2210 Nways マルチプロトコル・ルーター 設置と初期構成の手引き
この資料は、設置を準備し、2210 を設置し、初期構成を実行し、設置完了を確認する
方法を説明しています。この資料も 2210 に付けて出荷されます。
この資料には、危険の注記の注意と安全情報
が記載されています。
診断と保守
-
SY27-0345
-
IBM 2210 Nways Multiprotocol Router Service and Maintenance Manual
この資料は 2210 に付けて出荷されます。
この資料は問題を診断する方法および 2210 を修理する方法を説明しています。
運用とネットワーク管理
-
SC88-6372
-
マルチプロトコル・ルーティング・サービス ソフトウェア使用者の手引き
この資料は、以下の説明をしています。
- ルーターに付けて出荷される IBM マルチプロトコル・ルーティング・
サービス ソフトウェアの
構成、監視、および使用法
- マルチプロトコル・ルーティング・サービス コマンド行ルーター・ユーザー・インターフェースを使用して、
ルーターに付けて出荷されるユーザー・インターフェースとリンク層プロトコル
を構成し監視する方法
-
SC88-6371
-
Nways マルチプロトコル・ルーティング・サービス プロトコルの構成と
監視解説書 第 1 巻
-
SC88-6687
-
Nways マルチプロトコル・ルーティング・サービス プロトコルの構成と監視解説書 第 2 巻
これらの資料は、マルチプロトコル・ルーティング・サービス のコマンド行ルーター・ユーザー・インターフェースに
アクセスし、それを使用して、ルーターに付けて出荷されるルーティング・プロトコル・
ソフトウェアを構成し監視する方法を説明しています。
この中には、各装置がサポートする各プロトコルの情報も含まれています。
-
SC88-6373
-
IBM Nways イベント・ログ・システム・メッセージの手引き
この資料は、可能性のあるエラー・コードをリストし、
エラーの内容および対応策を説明しています。
-
SC30-3992
-
Using and Configuring Features for Multiprotocol Routing Services
この資料は、マルチプロトコル・ルーティング・サービスの機能を構成し使用する方法
を説明しています。これらの機能には、帯域幅予約、WAN 復元、WAN 再ルート
選択、DIAL、およびネットワーク・アドレス変換 (NAT) が含まれます。
構成
-
オンライン・ヘルプ
-
構成プログラムのヘルプ・パネルは、
プログラムの機能、パネル、構成パラメーター、および
操作キーに関するヘルプを提供します。
-
GC88-6657
- 構成プログラム 使用者の手引き
この資料では、構成プログラムの使用方法を説明しています。
- GG24-4446
- IBM 2210 Nways Multiprotocol Router Description and Configuration Scenarios
この資料には、IBM マルチプロトコル・ルーティング・サービスを使用したプロトコルの構成方法の例が記載されています。
安全
- SD21-0030
-
Caution: Safety Information - Read This First
この資料には、IBM 2210 の導入および保守に適用される注意および
危険についての注記が記載されています。
2210 の資料はすべて別途発注することができます。
以下の資料は、ハードコピーの形態で 2210 に付属して出荷されます。
IBM 2210 Nways Multiprotocol Router Introduction and Planning Guide
IBM 2210 Nways Multiprotocol Router Installation and Initial Configuration Guide
IBM 2210 Nways Multiprotocol Router Service and Maintenance Manual
Configuration Program User's Guide for Multiprotocol Routing Services
Caution: Safety Information - Read This First
以下の資料は、CD-ROM でソフトコピーの形態で構成プログラムに付属して
出荷されます。
IBM 2210 Nways Multiprotocol Router Introduction and Planning Guide
IBM 2210 Nways Multiprotocol Router Installation and Initial Configuration Guide
IBM 2210 Nways Multiprotocol Router Service and Maintenance Manual
Software User's Guide for Multiprotocol Routing Services
Protocol Configuration and Monitoring Reference Volume 1 for Multiprotocol Routing Services
Protocol Configuration and Monitoring Reference Volume 2 for Multiprotocol Routing Services
IBM Nways Event Logging System Messages Guide
Using and Configuring Features for Multiprotocol Routing Services
IBM Multiprotocol Routing Services and IBM 2210 Softcopy Library
IBM ネットワーキング・システム・ソフトコピー・コレクション・キット 内の 2210 関係資料の多くは、
Softcopy BookManager READ ライブラリー情報の中から入手することが
できます。
CD-ROM を個別に発注する場合は、資料番号 SK2T-6012 を指定してください。
IBM ネットワーキング・システム・ソフトコピー・コレクション・キット の入手については、
弊社営業担当員にお問い合わせください。
CD-ROM 形式の場合は、機構コードは 2003、媒体コードは 5003 を
使用して発注してください。
2210 の資料は、
営業資料自動配布サービス (SLSS) によっても入手できます。
2210 の資料を入手するには、
機械タイプ 2210 およびプログラム番号 5765-B86 を使用してください。入手
方法については貴社担当営業課員にご相談ください。
IBM 2210 Web サイトには、次のアドレスでアクセスしてください。
http://www.networking.ibm.com/220/220prod.html
次の情報を提供します。
- Storage Estimator
- 性能テストの結果
- 構成プログラムおよび MRS コード
- 資料
- 質問と回答
IBM 2210 Nways マルチプロトコル・ルーター 入門と計画の手引き に
加えられた変更には、次のものが含まれます。
- マルチプロトコル・ルーティング・サービス (MRS) ソフトウェアの取得
- アクセス方式の項の改訂
- ISDN および仮想私設網用のネットワーク計画
- 4 ポートおよび 8 ポートのダイヤル・アクセス・アダプター
IBM 2210 Nways マルチプロトコル・ルーター (以下、IBM 2210 と略します) は、
LAN および WAN を通じたルーティングとブリッジングの方法を解説します。
ルーティングは、さまざまなメディアを介した複数の
ネットワーク・プロトコルについてサポートされています。
図 2. モデル 127
IBM 2210 は、シンプル・ネットワーク管理プロトコル (SNMP) エージェント
として機能し、一定の SNMP 管理情報ベース (MIB) 標準を導入した
ネットワーク管理プログラムによって管理できます。
IBM 2210 をサポートするソフトウェアは、
ライセンス・プログラム IBM マルチプロトコル・ルーティング・サービス (プログラム番号 5765-B86) です。
IBM マルチプロトコル・ルーティング・サービスには、次の 3 つの構成要素があります。
- IBM 2210 用のルーティング、ブリッジング、データ・リンク交換、
および SNMP エージェント機能を提供するコード。この基本コードは
出荷時の IBM 2210 に導入済みです。
- グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使った構成プログラム。
これにより、独立型ワークステーションから IBM 2210 を構成することが
できます。
- 監視システム。これにより、変更管理、ネットワーク管理、問題判別、
および構成を実行することができます。
IBM 2210 にはいくつかのモデルがあり、
サポートしたいネットワークによってどれを使用するかが決まります。
それに加えて、ソフトウェア・パッケージをユーザーの
必要に応じて調整することができます。
表 1 は、使用可能なさまざまな
モデルを示しています。
いくつかのモデルでは、フラッシュ・メモリーまたは DRAM メモリーの
容量だけが異なっています。
フラッシュ・メモリーは、ルーターのソフトウェアを圧縮して
格納するのに使用されます。
フラッシュ・メモリーは IBM 2210 のモデル 1x4、1x8、または 12x では
アップグレードできません。
4 または 8 MB のフラッシュ・アップグレード・フィーチャーを追加
すれば、IBM 2210 のモデル 14T および 24x に 4 または 8 MB のフラッシュ・メモリーを
追加することができます。
4 MB フラッシュ・アップグレード・フィーチャーによって、これらのモデルの合計フラッシュ・メモリーは 8 MB になります。
8 MB フラッシュ・アップグレード・フィーチャーでは、同じモデルで合計 12 MB の
フラッシュ・メモリーになります。
いろいろなリリースのソフトウェアのコピーをいくつも
維持したい場合には、それらのコピー用に十分なフラッシュ・メモリー
を用意する必要があります。
ソフトウェアの容量を大きくするには、フラッシュ・メモリーの
アップグレードを行います。
フラッシュ・メモリーまたは DRAM メモリーの所要量を決めるには、
以下の Web で入手可能な IBM 2210 Storage Estimator プログラムを使用してください。
http://www.networking.ibm.com/220/220stor.html
IBM 2210 の DRAM は、ルーター・プログラムおよび
ルーター・ネットワーク・テーブルの作業メモリーを提供します。
IBM 2210 の必要 DRAM 容量は、IBM 2210 がサポートしなければならない
ネットワークの規模および複雑さの度合いによって決まります。IBM 2210 で使用するプロトコル、トランスポート、およびフィーチャーの
数を増やすには、導入済みの DRAM を増やす必要があります。
モデル 1S4、1S8、1U4、または 1U8では、DRAM を
アップグレードできません。
モデル12x ではすべて、DRAM を 16 MB までアップグレードできます。
モデル x4x では、DRAM を 32 MB までアップグレードできます。
注: モデル x4x の DRAM を 32 MB までアップグレードする場合
には、PROM Load/Dump プログラムの改訂レベル 2.34 以上を備えているか、導入する
必要があります。
IBM 2210 のモデルによっては ISDN をサポートするものがあります。
次の表は、現行の 2210 のモデルをリストしています。
表 1. IBM 2210 の型式
モデル
| LAN
| 統合
WAN の数
(注を参照)
| ISDN BRI
| 基本フラッシュ・メモリー
| 基本
DRAM
|
アダプター・フィーチャーをサポート
|
1S4*
| イーサネット
| 1
| 1
| 2 MB
| 4 MB
| いいえ
|
1S8*
| イーサネット
| 1
| 1
| 4 MB
| 8 MB
| いいえ
|
1U4*
| イーサネット
| 1
| 1
| 2 MB
| 4 MB
| いいえ
|
1U8*
| イーサネット
| 1
| 1
| 4 MB
| 8 MB
| いいえ
|
12T
| トークンリング
| 2
| 0
| 4 MB
| 8 MB
| いいえ
|
12E
| イーサネット
| 2
| 0
| 4 MB
| 8 MB
| いいえ
|
127
| トークンリング
| 2
| 1
| 4 MB
| 8 MB
| いいえ
|
128
| イーサネット
| 2
| 1
| 4 MB
| 8 MB
| いいえ
|
14T
| トークンリング
| 4
| 0、1、
または 4
(オプション)
| 4 MB
| 16 MB
| はい
|
24T
| 2 トークンリング
| 4
| 0、1、
または 4
(オプション)
| 4 MB
| 16 MB
| はい
|
24E
| 2 イーサネット
| 4
| 0、1、
または 4
(オプション)
| 4 MB
| 16 MB
| はい
|
24M
| 1 トークンリング
1 イーサネット
| 4
| 0、1、
または 4
(オプション)
| 4 MB
| 16 MB
| はい
|
注:
IBM 2210 の標準 WAN ポートは、
以下のどの物理インターフェースでもサポートします。
- EIA 232-D/V.24
- V.35
- V.36
- X.21
拡張可能な基本 DRAM:
- 12x 用の基本 DRAM は 16 MB まで拡張することができます。
- 14x 用の基本 DRAM は 32 MB まで拡張することができます。
*1S4、1S8、1U4、および 1U8 は、
任意の時点で両方の ISDN BRI B チャネル、または WAN ポート、または 1 つ
の ISDN BRI B チャネルと WAN ポートを使用することができます。
|
ソフトウェアは工場で IBM 2210 にプリロードされています。
(IBM の販売店を通じて IBM 2210 を購入する場合、場合によっては、工場ではなく、
販売店でコードがロードされることに注意してください。)
また構成プログラムも、出荷時にソフトウェアまたはハードウェアの注文品に
組み込まれています。
IBM 2210 Web サイトには、次のアドレスでアクセスしてください。
http://www.networking.ibm.com/support/2210
次の情報を提供します。
-
追加のコード・ロード
-
構成プログラム
-
データ暗号化サポートを備えたコード・ロードのバージョン
-
Network Dispatcher 用のコード・ロード
-
モデル 1Ux/1Sx および x4x 用の PROM Load/Dump プログラム
-
IBM DIAL クライアント・コード・ロード
特定の暗号化オプションを使用できるかどうかは、国ごとの輸出入制限に
よって異なります。
IBM 2210 をサポートする現行のソフトウェアは、ライセンス・プログラムで
ある IBM マルチプロトコル・ルーティング・サービスです。
IBM マルチプロトコル・ルーティング・サービスには、次の 3 つの構成要素があります。
- IBM 2210 用のルーティング、ブリッジング、データ・リンク交換、
および SNMP エージェント機能を提供するコード。この基本コードは
出荷時の IBM 2210 に導入済みです。
- グラフィカル・ユーザー・インターフェースを使った構成プログラム。
これにより、独立型ワークステーションから IBM 2210 を構成することが
できます。
- 監視システム。これにより、変更管理、ネットワーク管理、問題判別、
および構成を実行することができます。
IBM 2210 がサポートする LAN は、以下のとおりです。
- STP または UTP 接続によるトークンリング (IEEE 802.5)
- AUI または 10BASE-T 接続によるイーサネット (IEEE 802.3)
各 IBM 2210 がサポートするインターフェースは、次のとおりです。
- EIA 232D/V.24
- V.35
- V.36
- X.21
WAN Net Handlers
- V.25 bis (X.21 ではサポートされていません)
- X.25
- PPP
- FR
- SDLC
- SDLC Relay
- トンネル 2 進データ同期通信 (BSC)
- V.34 (EIA 232 でのみサポートされています)
注: 4 ポートおよび 8 ポートのダイヤル・アクセス・アダプターをサポートする
のは、V.34 のみです。
一部のモデルでは、これらのインターフェースに加えて、ISDN および ATM も
サポートします。
注: V.34 Net Handler、または DIAL フィーチャーのダイヤルイン機能および
ダイヤルアウト機能を使用する場合、適切なバージョンの PROM Load/Dump プログラムが
必要です。モデル 12x には、改訂レベル 1.6 以上の PROM Load/Dump が必要です。
これより前のバージョンを使用する場合は、PROM アップグレードを
注文してください。
モデル x4x では、改訂レベル 2.20 以上が必要です。コードは、
以下の Web サイトで入手できます。
http://www.networking.ibm.com/support/downloads/2210
表 2 は IBM 2210 インターフェースが
サポートするプロトコルを示しています。
表 2. IBM 2210 がサポートするルーティングおよびブリッジングのプロトコル
WAN
| LAN
|
フレーム方式
| PPP
| FR
| X.25
| SDLC
| V.25bis、V.34、および ISDN
| トークンリング
| イーサネット
| ATM
|
---|
ダイヤル・オンデマンド
| ダイヤル・バックアップ
|
---|
プロトコル
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
IPv4
| yes
| yes
| yes
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes2
|
IPv6
| yes
| no
| no
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| no
|
Banyan VINES
| yes
| yes
| yes
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
|
DECnet IV
| yes
| yes
| yes3
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
|
DECnet V/OSI
| yes
| yes
| yes1
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
|
BGP
| yes
| yes
| yes
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
|
NetBIOS
| yes
| yes
| yes
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
|
LNM
| yes
| yes
| yes
| no
| yes
| yes
| yes
| no
| yes
|
IPX
| yes
| yes
| yes
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes2
|
AppleTalk
| yes
| yes
| yes1
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
|
SNA
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
|
SRB
| yes
| yes
| yes4
| no
| yes
| yes
| yes
| no
| yes
|
TB
| yes
| yes
| yes4
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
|
SRT
| yes
| yes
| yes4
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
|
SR/TB
| yes
| yes
| yes4
| no
| yes
| yes
| yes
| yes
| yes
|
注:
- (X25NT) このプロトコルのルーティングは、X.25 インターフェース上で
サポートされません。ただし、このプロトコルをブリッジする場合
は、IP トンネル機能を使用して、X.25 インターフェース上でブリッジ・パケット
を送信することができます。
- IPv4 および IPX は、トークンリングおよびイーサネット LAN
エミュレーションを使用してサポートされます。その他に、IPv4 およ
び IPX は、RFC 1483 カプセル化をサポートするルーター間でサポートされます。
- X.25 上で DECnet IV がサポートされるのは、DEC 互換モードでは
なく、IBM 動作モードの場合だけです。
- ブリッジングは、X.25 インターフェース上で直接サポートされません。
ただし、IP ブリッジ・トンネル機能を使用すれば、X.25 インターフェース上で
ブリッジ・パケットを送信することができます。
|
以下のフィーチャーは、モデル 14T および 24x によってのみ
サポートされます。
- 2 番目のサービス・ポート
- この追加のサービス・ポートによって、問題が発生して
いる IBM 2210 に、別の回線を通じてコンタクトすることができます。
追加のサービス・ポートには以下のフィーチャーを使用することができます。
- 14.4 Kbps モデム・ポート・フィーチャー (北米のみ)
- EIA 232 サービス・ポート・フィーチャー
- オプションのアダプター・フィーチャー
- このフィーチャーによって、いろいろなトランスポートで 2210 を
使用することができます。
使用可能なインターフェース・アダプターには以下のものが
含まれます。
- 1 ポートおよび 4 ポートの ISDN 基本速度インターフェース・アダプター
- 1 ポートの E1 120 オーム ISDN PRI アダプター
- 1 ポートの T1/J1 ISDN PRI アダプター
- 4 ポートの WAN 集中アダプター
- 8 ポートの WAN 集中アダプター
- 1 ポートの 25 Mbps ATM インターフェース・アダプター
- 4 ポートのダイヤル・アクセス (モデム) アダプター
- 8 ポートのダイヤル・アクセス (モデム) アダプター
- 4 ポートのダイヤル・アクセス・モデム・カード・アップグレード・フィーチャー
アダプターを取り付けるためには、IBM 2210 にアダプター使用可能化フィーチャーを装備する
必要があります。
- アダプター使用可能化フィーチャー
- このフィーチャーは、これらのモデルに追加の
インターフェース・アダプターを取り付けるために必要な
ハードウェア項目を総称します。
- 追加フラッシュ・フィーチャー
- このフィーチャーを使用すると、IBM 2210 上のフラッシュ量を増やすことができます。
4 MB 追加フラッシュ・フィーチャーおよび 8 MB 追加フラッシュ・フィーチャー
の 2 つが、使用可能なオプションです。
- メモリー拡張フィーチャー
- このフィーチャーを使用すると、IBM 2210 上のメモリー/DRAM 量を増やすことが
できます。16 M DRAM メモリー拡張フィーチャーおよび 32 M DRAM
メモリー拡張フィーチャーの 2 つが、使用可能なオプションです。
注: モデル 14T またはモデル 24x で 32 MB の
メモリーを使用する場合は、
改訂レベル 2.34 以上の PROM Load/Dump を使用する必要があります。
4 ポートおよび 8 ポートのダイヤル・アクセス・アダプターには、
改訂レベル 2.40 以上の PROM Load/Dump が必要です。
PROM Load/Dump コードは以下の Web サイトで
入手できます。
http://www.networking.ibm.com/support/downloads/2210
モデル 1S4、1S8、1U4、および 1U8 は、テーブルトップにのみ
設置することができます。
他の IBM 2210 のモデルは、テーブルトップまたはラックに設置する
ことができます。
IBM 2210 をテーブルトップに設置する場合、
"設備要件"に示した保守と操作のためのスペース
を確保してください。
ラックに設置する場合、ユーザーがラックを用意しなければなりません。
ラックは 2210 に付属していません。
EIA 標準の 19 インチのラックを使用できます。
ラックは開いていても閉じていても構いません。
ただし、閉じたラックを選択する場合は、2210 を通じて十分な空気が流れる
ようにする必要があります。
2210 に空気がとどかないようにさせるようなラック前面のカバーは、
取り外すか、空気が入るように変更する必要があります。
同様にして、2210 から空気が出ていかないようにするか、いくつかのマシン
からの背圧を高くする原因となるような、通気口のない後部ラック・カバーは
使用してはなりません。
ラックの両側面に沿った取り付け穴の位置は、
通常 EIA 単位 と呼ばれる計測単位で表示します。
1 EIA 単位は 44.5 mm (1.75 インチ)です。
IBM 2210 のそれぞれのモデルのおおよその高さについては、
表 3 を参照してください。
ラックに収納する IBM 2210 装置間にスペースを設ける必要はありません。
複数の装置を 1 EIA 単位のスペースで取り付けることができます。
ここでは、IBM 2210 の装置仕様を示します。
表 3. IBM 2210 の各モデルの装置仕様
モデル
| 幅
| 奥行き
| 高さ
| 重量
|
1Sx
| 279.4 mm
| 133 mm
| 41.4 mm
| 1.24 kg
|
1Ux
| 279.4 mm
| 133 mm
| 41.4 mm
| 1.24 kg
|
12x
| 439 mm
| 254 mm
| 43.7 mm
| 3.2 kg
|
14T
| 440 mm
| 305 mm
| 87.4 mm
| 5.16 kg (アダプター使用可能化フィーチャーを含まず)
5.66 kg (アダプター使用可能化フィーチャーを含む)
|
24x
| 440 mm
| 305 mm
| 88 mm
| 5.16 kg (アダプター使用可能化フィーチャーを含まず)
5.57 kg (アダプター使用可能化フィーチャーを含む)
|
ここでは、IBM 2210 の操作と保守に必要な
設備要件を示します。
温度
(1)
: 10°〜 40°C
相対湿度: 8% 〜 80%
最高湿球温度
(2)
: 26.7°C
最大 0.2 kVA
2 A (100V の場合)
1 A (240V の場合)
35 ワット
アダプター使用可能化フィーチャーの一部として提供される 2 台目の電源機構も、
基本電源機構の場合と同じです。
100 〜 250 V ac
32 ワット/hr (アダプター使用可能化フィーチャーがない場合)
39 ワット/hr (アダプター使用可能化フィーチャーがある場合)
前面: 760 mm
背面: 150 mm
前面: 760 mm
前面: 760 mm
背面: 760 mm
左側: 760 mm
右側: 760 mm
表 4 は、構成プログラムによってサポートされる
オペレーティング・システムの最小要件をリストしています。
表 4. サポートされるオペレーティング・システムの構成プログラム要件
要件
| IBM AIX
| IBM オペレーティング・システム /2 (OS/2)
| Microsoft Windows 95
または
Windows NT
|
ワークステーション
| RS/6000 モデル 250/410 以上
(80-Mhz CPU 以上)
| IBM コンパチブル PC (Intel Pentium 166-MHz 以上の
プロセッサー)1
| IBM コンパチブル PC (Intel Pentium 166-MHz 以上の
プロセッサー)1
|
RAM (最小)
| 64 MB
| 48 MB
| 48 MB
|
CD-ROM
| yes
| yes
| yes
|
空きディスク・スペース
| 54 MB
この他に、構成ファイルごとに 1 〜 3 MB が必要
です。
| 37 MB
この他に、構成ファイルごとに 1 〜 3 MB が必要
です。
| 54 MB
この他に、構成ファイルごとに 1 〜 3 MB が必要
です。
|
スワッパー・サイズ
| 適用なし
| 10 MB
| 適用なし
|
ディスプレイ (最小)
| グラフィックス (1024 x 768 x 256 カラー)
| SVGA (1024 x 768 x 256
カラー)
| SVGA (1024 x 768 x 256
カラー)
|
マウス
| 3 ボタン
| 2 ボタン2
| 2 ボタン2
|
ソフトウェア
| AIX for RS/6000 V4.1.5 以上
AIXWindows
Environment/6000
| OS/2 3.0 以上
IBM TCP/IP OS/2 用 1.2.1 以上
| Microsoft Windows 95
または
Windows NT
|
注:
- メモリーが増え、プロセッサーの速度が早くなると、プログラムの性能が
向上します。
- 3 ボタン・マウスと同じ機能です。
- "Single Send or Retrieve" 機能また
は "Multiple Send or Retrieve" 機能を使用する前
に、TCP/IP が導入 され、動作 していることを確認してください。
Microsoft Windows プラットフォームでは、TCP/IP が未導入で動作していない
場合、構成プログラムが停止します。
|
この章は、IBM 2210 の操作および構成ソフトウェアにローカルまたは
リモートのどちらかからアクセスする方法について説明します。
ネットワーク管理者または IBM サポート・センターは、構成または診断の
ためにローカルあるいはリモートのどちらからでも IBM 2210 にアクセスすることができます。
IBM 2210 ソフトウェアは、導入プロセスの一部として構成する必要があります。
したがって、次のどちらかの方法でソフトウェアにアクセスする
必要があります。
- ASCII 接続を使用して EIA-232 サービス・ポートに接続される、
この製品に付属のヌル・モデム・アダプターおよびシリアル・ケーブル
を介してローカルからアクセスする。図 3 を参照してください。
- EIA-232 1 次サービス・ポートまたは 2 次サービス・ポート (取り付けられている
場合) に接続されているモデムを介して、(電話回線上で) ダイヤルインを
使用してリモートからアクセスする。ASCII 接続を使用できます。
2 次サービス・ポートには、EIA-232 サービス・ポート・フィーチャーまた
は 14.4 Kbps モデム・ポート・フィーチャーのいずれかを使用することができます。
図 4 および 図 5 を参照してください。
表 5. ユーザー・コンソール接続オプション
物理接続
| 回線プロトコル
| アクセス・プロトコル
| デフォルト IP
アドレス
|
サービス・ポート + ヌル・モデム
サービス・ポート + 外付けモデム
| 非同期文字
| ASCII 端末エミュレーション
| 適用なし
|
任意の IP ネットワーク・インターフェース
| IP
| Telnet
| デフォルトなし
|
ASCII 接続には、ASCII 端末、または ASCII 端末エミュレーターを実行する
ワークステーションが必要です。
IBM 2210 がネットワーク内で作動可能になった後、ネットワークに接続された
ワークステーションから Telnet を実行することによって IBM 2210 にアクセスできます。
このワークステーションは、IBM 2210 の IP 可能ネットワーク・インターフェースの
いずれかに接続していなければなりません。ネットワーク・インターフェース
は、LAN アダプター上であっても、WAN アダプター上であってもかまいません。
これは、どちらのアダプターも IP ルーティングをサポートしているためです。
Telnet ワークステーションは、ローカルからでもリモートからでも接続できます。
図 3. EIA-232 サービス・ポートとのローカル端末接続
図 4. 14.4 Kbps モデム・ポート・フィーチャーとのリモート接続 (モデル 14T および 24x)
図 5. 1 次または 2 次 EIA-232 サービス・ポートとのリモート端末接続
EIA-232 シリアル・ポート用のデフォルト設定は、次のとおりです。
- 速度
- 9600 bps
- パリティー
- なし
- データ・ビット
- 8
- ストップ・ビット
- 1
以下のビット・レートについて EIA-232 サービス・ポート速度を構成
することができます。ただし、この速度は、ASCII 端末用に構成された速度と
一致しなければなりません。IBM 2210 は通信速度自動選択もサポートします。
- 300
- 1200
- 2400
- 4800
- 9600
- 19 200
- 38 400
モデムは、IBM 2210 のサービス・ポートに接続されていること、
非同期操作を使用すること、およびアテンション (AT) コマンド・セットと
互換性があることを要件とします。
2210 サービス・ポートは以下の特性をもたせて構成しなければ
なりません。
- エコーなし
- 結果コード抑止
- 自動応答
- ハードウェア (RTS/CTS) フロー制御
- 2210 サービス・ポート速度に一致するように設定された
モデム DTE 速度 (9600 を推奨)
これらの設定値を構成し保管する方法については、モデムの資料を
参照してください。
IBM 2210 で発生した問題を解決するために、IBM サービス技術員が
IBM 2210 への一時的なリモート接続をお願いする
場合があります。ほとんどの場合、IBM サービス技術員はユーザーの
IP ネットワークに接続されたリモート・ワークステーションを操作できる
場所にはいません。
したがって、リモート・アクセスはモデムを使用して確立しなければなりません。
この種のリモート接続の確立を IBM サービス技術員に許可する場合は、
必ず以下の処置を行ってください。
- リモート・サービス・セッションを開始する前に、モデムを接続して
構成を設定する。
- ターゲット IBM 2210 サービス・ポートに接続されているモデムの電話番号、
またはターゲット IBM 2210 と同じネットワークにある IBM 2210 のサービス・ポートに
接続されているモデムの電話番号を IBM サービス技術員に
知らせる。
- パスワードまたは機密保護機能へのアクセスに必要な
他の情報を IBM サービス技術員に提供する。
次のモデムは、IBM 2210 での使用についてテスト済みです。
- IBM 7852、モデル 400
- Zoom/FaxModem 56Kx
- Atlas 33.6 External PC Data/Fax Modem
IBM 2210 で動作する上記のモデムおよびその他のモデムのセットアップ方法に
ついては、以下の Web サイトを参照してください。
http://www.networking.ibm.com/support/2210
IBM 2210 は、次の 4 つのタイプの構成方式をサポートします。
- クイック構成
クイック構成を選べば、特別な構成環境に入って 構成プログラム を使用しなくても、
選択した装置、ブリッジング・プロトコル、およびルーティング・プロトコルを
構成することができます。
この場合、最小限の構成を設定した後、
TFTP または構成プログラムの通信フィーチャーを使用して
完全な構成を IBM 2210 に転送しなければなりません。
初期構成にクイック構成を選択する場合、IBM 2210 には ASCII 端末が
接続されていなければなりません。
- Easy Start
Easy Start モードでは、自動的に BOOTP サーバーからルーターの
構成をダウンロードします。ルーターは、このプロセス中
に EasyStart> プロンプトと、このプロセスを追跡
する ELS メッセージを表示します。
Easy Start について詳しくは、マルチプロトコル・ルーティング・サービス ソフトウェア使用者の手引き
を参照してください。
- 構成プログラム
構成プログラムを使用すれば、クィック構成の後で、IBM 2210 を完全に
構成することができます。
構成プログラムは、独立型ワークステーションで実行され、
グラフィカル・ユーザー・インターフェースを備えています。
IBM 2210 へのリモート・アクセスが確立された後、
TFTP、または構成プログラムの通信フィーチャーの送信オプション
を使用して完全な構成を転送することができます。構成プログラムの
通信フィーチャーは、SNMP を使用して IBM 2210 に構成データを
送信します。また、IBM 2210 を再始動し、新しい構成データを使用して初期設定する
ルーター再始動オプションもあります。
あるいは、通信フィーチャーのタイミング構成オプションを
使用して、IBM 2210 が新しい構成を使用して再始動する時間をプログラムすることも
できます。
詳細について
は、マルチプロトコル・ルーティング・サービス 構成プログラム使用者の手引き を
参照してください。
- コマンド行インターフェース
IBM 2210 のコマンド行インターフェースを使用すると、ルーターを完全に
構成することができます。"アクセス方式"で説明されている
アクセス方式のどちらかを使用すれば、コマンド行インターフェースに
アクセスすることができます。
Telnet を実行してコマンド行インターフェースにアクセスする前に、
クィック構成を使用して基本 IP 構成を実行し、IBM 2210 を再始動しておく
必要があります。
構成パラメーターに変更を加えるには、IBM マルチプロトコル・ルー
ティング・サービス コマンド行
インターフェースまたはマルチプロトコル・ルーティング・サービス構成プログラムのどちらかを使用して
ください。
この章は、ISDN および仮想私設ネットワークについて計画する方法を詳しく
説明します。
ISDN インターフェースは、リモート・サイト間の大容量ダイヤル・バックアップ、
または多数の専用回線接続のコスト効果が高い統合が必要な場合に、
拡張が容易なソリューションを提供します。
また ISDN インターフェースは、DIAL リモート・アクセス機能の適用にも
使用することができます。
IBM 2210 の各モデルには、4 つのアダプター・スロットがあります。これらの
スロットは、表 6 にリストされている ISDN アダプターを
任意に組み合わせて使用することができます。
表 6. 1 つの ISDN アダプターあたりの B チャネル数
サポートされる B チャネル数
| モデルまたはアダプター・タイプ
|
2
| 1S4、1S8、1U4、1U8、127、および 128
|
2
| 1 ポートの ISDN BRI を備えた x4x
|
8
| 4 ポートの ISDN BRI を備えた x4x
|
23
| 1 ポートの ISDN PRI T1/J1 を備えた x4x
|
30
| 1 ポートの ISDN PRI E1 を備えた x4x
|
注: ISDN BRI の場合、D チャネル上の X.25 もサポートされます。
T1/J1、E1、および ISDN 回線サービスについて計画するには、ご使用の電話会社に
問い合わせてください。以下の項には、提供する情報と収集する情報がリスト
されています。
公衆電話サービス提供者から回線をリースしている場合は、次の情報を
提供してください。
-
回線上のサービス
-
一次群インターフェース (PRI) ISDN または基本群インターフェース (BRI) ISDN の
どちらか
-
1 つの回線あたりの電話番号数
-
各回線に関連した電話番号数
-
ハント・グループ
-
ハント・グループは、1 つの電話番号を 1 つの回線上の複数のチャネルに
関連付けます。ユーザーがダイヤルインすると、空いている任意のチャネル上で
接続が行われます。1 つのハント・グループを複数の T1 または E1 回線上で
セットアップできることに注意してください。その上、ハント・グループの
すべての回線を同じ IBM 2210 に接続する必要はありません。
ハント・グループの代わりとして、1 つの回線内の 23 の T1 伝達チャネル
または 30 の E1 伝達チャネルのそれぞれを、別々の電話番号を使用して呼び出す
ことができます。
-
回線数
-
ポートごとに 1 つずつの回線が必要です (必要なポート数を判別する
には、表 6 を参照してください)。
-
保守契約
-
E1 または T1 回線は連続信号方式を備えています。一部のサービス提供者
は信号の中断を検出し、回線へのサービスを終了します。
回線サポートを終了させるのに適した条件を保守契約の中で
指定しておいてください。
ご使用の電話会社から次の情報を収集する必要があります。
注: ISDN BRI U インターフェースは、北米でのみ使用されます。
ISDN BRI S/T インターフェースは、世界中で使用されます。
S/T は、外付け NT1 を使用すれば北米で使用することが可能です。
-
各種交換機
-
電話会社が IBM 2210 ISDN BRI 回線への接続に使用する交換機の種類。
IBM 2210 は、次のものをサポートします。
- AT&T 5ESS (米国)
- Northern Telecom DMS 100 (米国)
- USNI1 (United States National ISDN1)
- USNI2 (United States National ISDN2)
- NET 3 (European ETSI)
- INS 64 (日本)
- VN3 (France Telecom)
- AUS TS 013 (オーストラリア)
- I.430
-
電話番号
-
SPID、TEI (自動または固定)、およびディレクトリー番号
-
各種交換機
-
電話会社が IBM 2210 ISDN PRI 回線への接続に使用する交換機の種類
IBM 2210 は次のものをサポートします。
- AT&T 5ESS (米国)
- AT&T 4ESS
- Northern Telecom (DMS PRI)
- Australia (AUSTEL) TS-014
- INS-Net 1500 (日本、NTT)
- National ISDN 2
- NET 5 (Euro-ISDN、ETSI)
- I.431
-
電話番号
-
電話会社によってご使用のチャネルに割り当てられます。
-
回線タイプ
-
ヨーロッパ、南米、およびその他の特定の国では、E1 回線を使用してください。
カナダ、米国、およびメキシコでは、T1 回線を使用してください。
日本では、T1 または J1 回線が必要です。
-
ライン・ビルド・アウト (LBO)
-
ライン・ビルド・アウトは、IBM 2210 において回線をターミネートする、コネクター上の電圧レベル
です。
LBO は、IBM 2210 と電話会社間の距離、回線の品質、および dB 単位で指定された
中間増幅を報告します。
-
回線コード
-
T1 の場合、Bipolar 8 Zero Substitution (B8ZS)。E1 の
場合、High Density Bipolar 3 (HDB3)。いずれの場合も AMI。
-
タイム・スロット反転
-
Zero Byte Time Slot Inversion (ZBTSI) の使用可または使用不可
-
データ・リンク
-
スーパー・フレーム (D4) および拡張スーパー・フレーム (ESF) がサポートされます。
ESF の場合、サービスの加入では ANSI-T1.403、ANSI-IDLE、また
は AT&T IDLE が指定されます。
-
CRC4
-
E1 CRC4 パケット検査機構の使用可または使用不可。
IBM 2210 が仮想私設ネットワーク (VPN) および仮想私設ダイヤルアップ・ネットワーク (VPDN) に対して
提供するサポートは、組織のデータの機密保護を確保するための IBM の
全体的戦略の強力な構成要素です。
ただし、比較的大規模なソリューションの構成要素でしかありません。
独立型ファイアウォールがご使用のネットワークを完全に保護すること
ができないのと同じように、1 つのハードウェアまたはソフトウェアで完全な
ネットワーク機密保護を確保することはできません。IBM の機密保護
ソリューションは、複数プラットフォーム VPN が使用可能なクライアント
およびサーバー、ルーター、制御装置、ISP サービス、ならびにコンサルティング・
サービスを含みます。エンドツーエンド仮想私設ネットワークの作成の詳細について
は、IBM Security Services の Web サイトに以下のアドレスでアクセスしてください。
http://www.ibm.com/security/html/consult.html
この付録では、サービス・ポート用のケーブル・コネクター上のピン
に関連する信号および IBM 2210 がサポートする WAN について説明します。
この情報は、ケーブル・メーカーから特注ケーブルを入手する際に役に立ちます。
LAN および ISDN のポートには、業界標準のケーブルを使用します。
重要:
本章の情報は、機能、あるいは無線干渉 (RFI) または電磁干渉 (EMI) の規則
への適合性を保証するものではありません。
サービス・ポートには、EIA 232/V.24 と互換性の
ある DTE インターフェースが用意されています。このインターフェース
には、次の信号定義に基づく 9 ピン・オス D コネクターが付いています。
表 7. サービス・ポートの信号定義
ピン番号
| 信号名
| IBM 2210 による駆動
| IBM 2210 による受信
|
1
| キャリア検出
|
| x
|
2
| 受信データ
|
| x
|
3
| 送信データ
| x
|
|
4
| データ端末レディー
| x
|
|
5
| 接地
|
|
|
6
| データ・セット・レディー
|
| x
|
7
| 送信要求
| x
|
|
8
| 送信クリア
|
| x
|
9
| リング表示
|
| x
|
オスのコネクターが付いた端末に接続するには、ヌル・モデム・アダプターが
必要です。
特注ケーブルの場合は、26 ピン複式スリムライン・オス
・コネクター (AMP P/N 750850-2 と 750833-1) および DCE/DTE 用のコネクターを
使用してください。
次のリストでは、EIA および CCITT コネクターに準拠した ISO 標準を
示します。
- EIA 232-D/CCITT V.24 コネクターは ISO 2110.2 に準拠して
いなければなりません
- CCITT V.35 コネクターは ISO 2593 に準拠していなければなりません
- CCITT V.36 コネクターは ISO 4902 に準拠していなければなりません
- CCITT X.21 コネクターは ISO 4903 に準拠していなければなりません
バルク・ケーブルは、適当なしん数の 28 アメリカン・
ワイヤー・ゲージ (AWG) スズめっき銅線個別シールド付き対より線
で、同時に全体がシールドされた構成とします。
バルク・ケーブルの公称特性インピーダンスは 85 オーム
でなければなりません。ケーブルは各国の当該安全機関による
安全の要件に適合している必要があります。
IBM 2210 から装置までの接続ケーブルの長さは、
15 m 以下としてください。
プレーナーおよびアダプター・スロット上の WAN ポートには、
同じケーブルおよびインターフェースを使用します。
表 8. EIA 232/V.24 コネクターのピン割り当て、25 ピン D、オス、モデム接続
信号名
| 機械側
ピン番号
| DCE 側の
ピン番号
|
送信データ
| 16
| 2
|
信号用接地
| 23,26,21,19
| 7
|
受信データ
| 2
| 3
|
データ・セット・レディー
| 13
| 6
|
送信刻時
| 12
| 15
|
受信刻時
| 4
| 17
|
送信クリア
| 14
| 5
|
ローカル・ループバック
| 15
| 18
|
呼表示
| 17
| 22
|
データ端末レディー
| 20
| 20
|
送信要求
| 22
| 4
|
データ・キャリア検出
| 24
| 8
|
DTE 刻時
| 18
| 24
|
表 9. EIA 232/V.24 コネクターのピン割り当て、25 ピン、D、メス、直接接続
信号名
| 機械側
ピン番号
| DTE 側の
ピン番号
|
送信データ
| 2
| 2
|
信号用接地
| 23,26,21,19
| 7
|
受信データ
| 16
| 3
|
データ・セット・レディー
| 20
| 6
|
送信刻時
| 18
| 15
|
受信刻時
| 18
| 17
|
送信クリア
| 15
| 5
|
データ端末レディー
| 13
| 20
|
送信要求
| 24
| 4
|
データ・キャリア検出
| 22,14
| 8
|
表 10. V.35 コネクターのピン割り当て、34 ピン・ブロック、オス、モデム接続
信号名
| 機械側
ピン番号
| DCE 側の
ピン番号
|
送信データ
| 6,5
| P,S
|
信号用接地
| 19,23,26
| B
|
受信データ
| 2,1
| R,T
|
データ・セット・レディー
| 13
| E
|
送信タイミング
| 12,11
| Y,AA
|
受信タイミング
| 4,3
| V,X
|
端末タイミング
| 8,7
| U,W
|
送信クリア
| 14
| D
|
ローカル・ループバック
| 15
| L
|
呼標識
| 17
| J
|
データ端末レディー
| 20
| H
|
送信要求
| 22
| C
|
データ・キャリア検出
| 24
| F
|
表 11. V.35 コネクターのピン割り当て、34 ピン・ブロック、メス、直接接続
信号名
| 機械側
ピン番号
| DTE 側の
ピン番号
|
送信データ
| 2,1
| P,S
|
信号用接地
| 19,23,26
| B
|
受信データ
| 6,5
| R,T
|
データ・セット・レディー
| 13,20
| E
|
送信タイミング
| 8,7
| Y,AA
|
受信タイミング
| 8,7
| V,X
|
送信クリア
| 15
| D
|
送信要求
| 24
| C
|
データ・キャリア検出
| 22,14
| F
|
表 12. V.36 コネクターのピン割り当て、37 ピン D、オス、モデム接続
信号名
| 機械側
ピン番号
| DCE 側の
ピン番号
|
送信データ
| 6,5
| 4,22
|
信号戻り DCE
| 19
| 20
|
信号戻り DTE
| 23
| 25,30,37
|
受信データ
| 2,1
| 6,24
|
データ・セット・レディー
| 13
| 11
|
送信タイミング
| 12,11
| 5,23
|
受信タイミング
| 4,3
| 8,26
|
送信クリア
| 14
| 9
|
ローカル・ループバック
| 15
| 10
|
呼標識
| 17
| 15
|
データ端末レディー
| 20
| 12
|
送信要求
| 22
| 7
|
データ・キャリア検出
| 24,26
| 13,31
|
表 13. X.21 コネクターのピン割り当て、15 ピン D、オス
信号名
| 機械側
ピン番号
| DCE 側の
ピン番号
|
送信データ
| 6,5
| 2,9
|
信号用接地
| 23
| 8
|
受信データ
| 2,1
| 4,11
|
制御
| 10,9
| 3,10
|
指示
| 24,26
| 5,12
|
信号 (刻時)
| 4,3
| 6,13
|
端末タイミング
| 8,7
| 7,14
|
表 14. X.21 コネクターのピン割り当て、26 ピン D、オスから 15 ピン・メスへ
信号名
| 26 ピン・コネクター
| 15 ピン・コネクター
|
受信データ A、B
| 6, 5
| 4, 11
|
指示 A、B
| 10, 9
| 4, 12
|
送信データ A、B
| 2, 1
| 2, 9
|
制御 A、B
| 24, 26
| 3, 10
|
受信タイミング A、B
| 4, 3
| 7, 14
|
信号 A、B
| 8, 7
| 6, 13
|
接地
| 23, 19
| 8
|
ケーブル ID ジャンパー
| 22, 13
|
|
注: 表の各回線は対より線です。
最初のカラムの最初のピンを 2 番目のカラムの最初のピンに
接続してください。
|
特注ケーブルの場合は、ネットワーク側で 26 ピン、3 行、オスの
コネクター (Positronics P/N ODD26F4R8NOX) および該当する接続を
使用してください。T1 と J1 については RJ-48C は ISO 8877、ANSI 408 およ
び EIA/TIA 547 に適合しています。E1 については
国ごとに固有です。
注: |
NTT 回線へ接続する場合、新型コネクター ISO 10173 への
変換ケーブルが必要となる場合があります。NTT へ問い合わせてください。
|
バルク・ケーブルは次の特性をもたなければなりません。
- 2 本の対より線
- 各対より線のシールディングに加えて全体のシールディング
- ケーブルは各国の当該安全機関による
安全の要件に適合していなければなりません。
- コネクターまで延びる対より線のシールディングは該当する
表に示すとおりです。
- 最大長は、ケーブルのゲージと導入システムによって異なります。
サービス提供者にお問い合わせください。
表 15. T1 コネクター・ピン、26 ピン D、RJ-48L へ
信号名
| 26 ピン・コネクター
| RJ-48L
|
送信データ
| 11,13
| 5,4
|
送信データ・シールド
| コネクター・シェル
| 6
|
受信データ
| 15,17
| 2,1
|
受信データ・シールド
| コネクター・シェル
| 3
|
表 16. J1 コネクター・ピン、26 ピン D、RJ-48L へ
信号名
| 26 ピン・コネクター
| RJ-48L
|
送信データ
| 11,13
| 6,3
|
受信データ
| 15,17
| 5,4
|
表 17. E1 コネクター・ピン、26 ピン
信号名
| 機械側
| ネットワーク側
|
送信データ
| 11,13
| 国ごとに固有
|
受信データ
| 15,17
| 国ごとに固有
|
シールド
| コネクター・シェル
| 国ごとに固有
|
この付録では、ルーティング・ネットワークの管理について説明します。
ここで取り上げるトピックは、次のとおりです。
- ネットワーク特性
- 基本原理
- ネットワーク編成
- 構成管理
- ルーター変更 (構成およびハードウェア)
- ネットワーク変更
ルーティング・ネットワークは、多数の構成要素を含み、次のような
特性があります。
- このネットワークは開放型システムです。
- 多数の類似した、しかし異なる構成要素があります。
- 各構成ファイルは他の多くの構成ファイルを補完しなければなりません。
- いろいろな方法を使用することができます。
- 各構成ファイルには多くのパラメーター (1300+ が使用可能) が含まれて
います。
- 障害の多くは特定のアプリケーションの負荷によるものです。
- 構成エラーの中にはボックスの問題と見受けられるものがあります。
- 構成エラーが 1 つでもあると、ネットワークがダウンする場合が
あります。
このネットワークは複雑なシステムであり、管理が必要です。
このネットワークには、
- 多くの相互依存があり、
- 独立しているものはほとんどありません。
構成制御は一貫した方法で行う必要があります。この目的を達成するには、
この付録で ネットワーク・エンジニア と呼んでいる人が 1 人で
行うか、結束した 1 つのチームで行うのが最良です。
この人またはチーム
は、中央コントロール・ポイント (ネットワーク管理センター (NMC) と
呼びます) との協力のもとで作業しなければなりません。
ネットワーク内の整合性を保つには、個人または結束した 1 つの
チームがその作業にあたり、また、各ネットワーク・ボックス
の構成を定義あるいは承認する必要があります。
ルーティング・ネットワークは、多数の異なる
ネットワーク・ボックス内で指定された、非常に多数のパラメーター
によって定義されます。
いろいろなボックスで指定されたパラメーターは相互に補完し合い、
統一された機能的なネットワークを形成するものでなければなりません。
構成プログラムは、IBM 2210 用に、このような
ネットワーク・パラメーターを指定します。
1 つのネットワークに "正しい" パラメーター・セットおよび
ボックス構成というものはなく、
可能な構成の組み合わせはたくさんあります。
構成および更新は、すべて中央コントロール・ポイント (通常
は、ネットワーク管理センター (NMC)) からロードおよび更新し
なければなりません。
こうすることで、1 人の個人 (または 1 つのチーム) が、1 つの位置
から複数の位置またはサイトの活動をモニター、
テスト、および調整できるようになります。
これは、IBM ルーター内のリモート・アクセス機能と、TCP/IP Telnet 方式を
組み合わせて使用すると、簡単に行うことができます。
例外的に、構成を中央コントロール・ポイントから直接にロードしない場合があります。
それは、新しいルーターの初期構成の場合と、修理後あるいは
ハードウェア変更後のネットワークへのルーターの再接続の場合です。
ただし、これらの構成は、すべて NMC が行い、また、制御しなければなりません。
問題発生時には、すべての活動はネットワーク管理センターが調整します。
NMC には、ネットワーク・サポート・チーム、ネットワーク・エンジニア、
およびボックス・サポート/サービス組織が、必要に応じて包含されるように
なっています。
ネットワークの構成はステップごとに行い、確かな基礎を維持するように
します。
これを行うための主な条件は、次のとおりです。
- IP 接続 (直接ルートのみ)
- 1 度に 1 つのプロトコル
- 根気
各ルーターは、最初、IP 直接ルートによってのみ構成しなければなりません。
このような構成を導入することによって、ルーター上の各ポートが指定の
装置に接続されているかどうかを、簡単に確認することができます。
この場合、ポートを介し、接続装置まで "ping"、すなわち、
あっという間に到達します。
ping がうまくいかない場合、
ping が行われたリンクに問題があります。
動的ルーティング・プロトコルがアクティブな場合には、それらのプロトコルが問題の
周囲に ping をルーティングすることがあり、その問題の検出と判別を
難しくします。
IP 接続が確立された後は、プロトコルを 1 度に 1 つずつ使用可能に
し、それぞれをテストして、ルーターがネットワーク内で
期待どおりの機能を果たしているかどうかを確かめます。
このステップごとの方法は、OSPF や RIP などのネットワーク・プロトコル
ばかりでなく、IPX や NetBIOS などのアプリケーション・プロトコルにも
適用されます。
しっかりと確立され、制御がうまく行われているネットワーク (すなわち、
ステップごとの構成が、訂正なしで終始一貫して適用されている
ネットワーク) では、複数のプロトコルを 1 つのステップに組み合わせる
ことができます。
ただし、問題が検出された場合、整合性が再確立されるまでは、ステップごと
に 1 つのプロトコル、という状態に戻ってください。
構成によっては、ロードしたり、機能を開始するまでに、非常に時間が
かかるものがあります。特に、OSPF などの高機能ネットワーク・プロトコル
が大規模ネットワークで使用されている場合にはこれが顕著です。
何千もの装置を含む大規模ネットワークでは、この時間が 15 分〜 1 時間
あるいはもっとかかるのが普通です。
以下を実践し、確実な基礎を再確立します。
- いろいろなタイプのエラーを予期します。
- "クィック・フィックス" を試みて時間を制限します。
- 新しい構成を最初から生成します。
構成プログラム内のエラーにより、実にさまざまなタイプの問題が
発生します。
これらの問題は、当初、ルーターのハードウェアの問題のように
見受けられます。
これは、ルーターがブートと完了しないか、あるいはデータが
アダプター・ポートを流れなくなるためです。
また、もともと構成エラーだけでは、問題の原因とならないこともあります。
この場合、後で、特定の状態が起きたときに始めて問題が起こります。
構成ファイルにいくつかの変更を加えても問題が解決しない場合、
すでに定義されているステップごとの方法に従って、新しい構成
ファイルを最初から生成することを強くお勧めします。
構成にいくつかの変更を加えると、多くの場合、それによってまた別のエラー
が発生して、問題が複雑化され、デバッグと解決に何時間も費やすことに
なります。
また、一部のパラメーターが偶発的に活動化されたり、変更されたりする
場合もあります。
エラーがあると思われる構成ファイル内の 1300+ のパラメーターをすべて
チェックするのに 1 時間以上かかります。
新しい構成の生成とテストは、通常、ステップごとに行って 1 時間以内に
完了することができます。
さらに、ほとんどの場合、この新しい構成が希望どおりの機能を果たし、
あるいはネットワーク構成内またはネットワーク装置内の
障害が識別されます。
もっとも大切な部分は体制と制御です。
一般的な組織は、以下によって成り立ちます。
- ネットワーク管理センター (NMC)
- ネットワーク・エンジニア
- ネットワーク・サポート・チーム
- ネットワーク・マネージャー
注: 他にも多くの体制が可能であり、これらの機能を他の機能を組み合わせる
ことができます。
ネットワーク管理センター (NMC) では、ネットワークのモニター、
ネットワークの調整、およびネットワークの調整を行います。
大規模ネットワークにおいては、NMC は以下を行います。
- 1 日 24 時間、曜日を問わず毎日、操作員が待機してサポートを提供します。
このサポートは、ヘルプ・デスクと組み合わせられる場合があります。
- NV/6000 または類似のツールを使用します。
- ネットワーク容量の測定をモニターします。
- ネットワーク問題に関連するすべての呼び出しを受け取ります。
- ネットワーク図および関連のデータベースをメインテナンスします。
- 以下に関するデータおよびサービス・プロシージャーをメインテナンス
します。
- ネットワーク外部接続 (T1、フレーム・リレーなど)
- ネットワーク内で使用されている装置
- サービスおよびサポート組織
小規模ネットワークの場合、NMC は以下を行います。
- 1 日 24 時間、曜日を問わず毎日サポートを提供します。
この機能はネットワーク・エンジニアの機能と組み合わせられる場合が
あります。
- ネットワーク問題に関するすべての呼び出しを受け取り、それを記録します。
- ネットワーク図および関連のデータをメインテナンスします。
- 必要に応じてデータおよびサービス・プロシージャーをメインテナンス
します。
NMC は、以下を行います。
- 問題の調査のために、ネットワーク・サポート・チームを呼び出し、
派遣します。
小規模ネットワークの場合、ネットワーク・エンジニア
あるいは IBM システム・エンジニアのスペシャリストが
サポート・チームの代わりとなる場合があります。
- 問題解決のために、サプライヤーなどを呼び出します。
- ネットワーク・ユーザーと問題解決者またはネットワークの変更者との
間で、ネットワークのダウン時間について交渉します。
- 立案済みのネットワークのダウン時間およびメインテナンス
の、調整とスケジュール作成を行います。
- ネットワークの改善と拡張に関する要求を調整します。
この活動には、以下の内容が含まれます。
- ユーザーおよび管理側からの要求を受け取ります。
- ネットワーク・エンジニアに要求を転送します。
- ユーザーおよび要求者に立案済みの処置を知らせます。
- ネットワーク・エンジニアによる定義に従って、ネットワーク変更
のスケジュールを作成し、調整します。
NMC は以下を行います。
- ネットワークに対する変更をすべて実施し、文書化します。
ネットワーク・サポート・チームまたはネットワーク・エンジニアが変更を
行う場合がありますが、NMC がそれらの変更を制御し、文書化します。
- 以下の場合に、すべてのメインテナンス、テスト、
および診断活動を調整します。
- 活動の開始前
- 活動の開始後。これは、あらかじめスケジュールが設定されて、
時間どおりであっても行われ、結果が一緒に出されます。
- ネットワーク・プロシージャーが順守されているか
どうか確認します。
- 適切な担当者に問題を上げていきます。
- ユーザーからエリア・コーディネーターまたはエリア管理者へ
- サービス提供者からその管理者へ
- ネットワーク・サポート・チームからネットワーク・エンジニアへ
- ネットワーク・エンジニアからネットワーク・マネージャーへ
ネットワーク・エンジニアは、
- 1 つの単位として機能する複数の人のチームが、その代わりとなる場合が
あります。
- 小規模ネットワークの場合、IBM システム・エンジニアの
スペシャリストである場合があります。
- 多くの情報源からアドバイスを受けます。
ネットワーク・エンジニアには以下の責務があります。
- ネットワークの設計、機能、およびコスト
- すべてのネットワーク変更を定義または承認します。
- ネットワークのパフォーマンスおよび問題を追跡し、分析します。
- ネットワークに関連した NMC およびその他のプロシージャーを
定義します。
- ネットワークの問題の解決
- NMC、管理者、またはネットワーク・ユーザーによって報告された
問題を解決します。
- NMC を介してすべての活動を調整します。
- トレーニングおよび教育
- NMC 担当者
- ネットワーク・サポート・チームの担当者
- ネットワーク・ユーザー
- マネージャー (ユーザーおよびネットワーク・サポートの両方)
- サービスおよびその他関連の担当者
- 新人のネットワーク・エンジニア
注: 実際には、他の機関がトレーニングを行う場合があります。
ネットワーク・ステートメント・チームには、以下の責務があります。
- ネットワークのメインテナンスおよびデバッグ
- ボックスの接続とインターフェース・コネクター、変換器、
およびアダプター
- ワークステーション、サーバー、端末およびプリンター
- ブリッジ、ルーター
- 各項目の必要に応じた設備、スペース、および機密保護
- 各ボックス、ケーブル、および一連の資料の位置、およびそれらへのアクセス
- 問題または懸念事項の識別および訂正
- 可能な場合は直接に問題を解決します。
- 必要な場合は構成要素またはボックスのサプライヤーにサポートを
要求します。
- ネットワーク・エンジニアなどに、その問題または懸念事項に関連した
データを提供します。
- ネットワーク・エンジニアまたは装置のサプライヤーによる定義に
従って、テストまたは訂正を行います。
- すべての活動とその結果を逐次 NMC に報告します。
- 装置のサプライヤーの援助および調整
- ネットワーク・エンジニアの指示に従った、測定、テスト、および
変更の実施
ネットワーク・マネージャーには、以下の責務があります。
- ネットワークの管理および操作
- 財務
- スタッフ
- 必要な技術者の確保
- 人事上の問題の処理および担当者の評価
- 組織および管理の責任
- 組織およびユーザーとのインターフェースの役割
- "ネットワーク維持" のサポート
構成管理には以下の内容が含まれます。
- 構成
- 構成セット
- 命名規則
- ルーター構成変更
- ネットワークに影響を与えるハードウェア変更
- ネットワークに影響を与えないハードウェア変更
- ルーター・コード更新
以下がメインテナンスされます。
- 各ルーターごとに NMC 内の構成ワークステーション上において
- ルーターの接続性を確認するための IP 直接ルートのみの構成
- 現在の機能に基づいた完全プロトコル構成
- 個々のプロトコル・テスト構成
- 前の構成の活動記録
いろいろな構成ファイルがある場合には、それぞれにはっきり
とラベル付けしておくか、名前を付けておかなければなりません。
- 各ルーターにおいて
- PC 端末エミュレーターおよび IP 直接ルート・ディスケット
または
- IP 直接ルート、および ASCII 端末、ケーブルなどを構成する
ためのデータおよび指示
別の方法として、電話回線とモデムをサービス・ポートに接続
し、NMC が必要に応じて構成ファイルを導入することもできます。
- 追加の構成ワークステーションまたはファイルにおいて
- NMC 構成ワークステーションにはバックアップ・ファイルが必要です。
- 大規模ネットワークまたは地理的に分散しているネットワークの場合、
複数構成ワークステーションが必要ですが、その調整と制御は細心の注意を
はらって行う必要があります。
構成セットは、構成プログラムによって作成された
構成データベース (CDB) ファイル内に置かれています。
以下の用途に、いろいろな構成セットをメインテナンスすることができます。
- 現行のネットワーク操作 (実動)
- 前に使用された CDB
- 特殊なアプリケーションまたはイベント
- 特殊な機能、パフォーマンスなどのテスト
- 立案済みの改善および拡張
各構成ファイルに名前を付け、以下に関して、迅速かつ直接的に識別
できるようにします。
- ルーター
- 構成タイプ (IP のみ、IP ルーティング・プロトコル、など)
- 構成セット
命名規則は、構成セットの転送やインポートを行うための特殊なプログラムを
使用する場合に必要になることがあります。
下の例は、AIX ワークステーション用に使用される方法です。
ここでは、以下の形式の 8 文字の名前を使用します。
xxxxxxxx.CDB
例:
- CURPROD_.CDB
- 現行の実動構成セット
- CURIPDIR.CDB
- 現行の IP 直接ルート構成セット
- H930814_.CDB
- 8/14/93 以来の実動構成の活動記録
- E1103TST.CDB
- 11/03 にテストされた拡張構成セット
- BLDAPPN_.CDB
- APPN 用構成セット作成
AIX ワークステーション用に使用される方法:
xxxxxxxx-Rrrrrlllbbbb-nnnnnn
| | | |
8 1 4 7 1 6 27 Characters Displayed
| | | |
| | | ------ Application Information
| | ---------- Location & Building
| ------------ Router Number
---------------Configuration Set Name
CDB ファイルの例:
CURPROD_-R0023ALT0063-ENG
CURPROD_-R0102NYC953K-ACTPAY
CURPROD_-R1031RAL016A-DIVHQ
CURPROD_-R0527TKO_ASC-MFG001
.
.
.
CURIPDIR-R0023ALT0063-ENG
CURIPDIR-R0102NYC953K-ACTPAY
CURIPDIR-R1031RAL016A-DIVHQ
CURIPDIR-R0527TKO_ASC-MFG001
ルーター・ディレクトリーの例 (名前)
CURPROD_-R0023ALT0063-ENG
CURIPDIR-R0023ALT0063-ENG
H930814_-R0023ALT0063-ENG
E1103TST-R0023ALT0063-ENG
BLDAPPN_-R0023ALT0063-ENG
ルーター構成変更には、以下の内容が含まれます。
- コスト因数、フィルターなどの調整
- データ収集または追跡の調整
- プロトコル・フィーチャーの追加
- ネットワークの追加の調整
構成変更は、次のように行います。
- ネットワーク・エンジニアがすべての変更を定義または承認し、
実施の時刻または前提条件 (あるいはこの両方) を指定します。
- 非クリティカル期間または勤務時間外のスケジュール
- xx 時間内に問題が発生していない、と定義されている安定ネットワーク
- すべての変更には以下の記述が含まれます。
- 構成変更時に予想されるイベント
- 予想される結果、またはルーターおよびネットワークへの予想される影響
- すべての変更には "回避 (bail-out)" 計画が含まれます。
- 問題が発生した場合にネットワークを操作可能状態にしておく方法
- 計画の実施時期
- NMC が構成変更を適用します。
- 確立済みプロシージャーに従います。
- 変更および結果を文書化します。
- ネットワーク・エンジニアなどが監督または援助を行う場合があります
注: 問題が発見された場合には、以下からの援助を受けてください。
- ネットワーク・サポート・スペシャリスト
- ネットワーク・エンジニア
- IBM 2210 レベル II サポート
ルーターへの変更には、ネットワークに影響を与えるハードウェア変更、
または影響を与えないハードウェア変更と、ルーター・コード更新が
含まれます。
以下の変更が含まれます。
- アダプター、ポート、またはインターフェース・ケーブルの変更
- ネットワークへの新しいルーターの接続
- システム・ボードの交換
ネットワークに影響を与えるハードウェアの変更は、次のように行います。
- ネットワーク・エンジニアが、以下を含むすべてのネットワーク変更を
定義し、承認します。
- 変更指示
- 変更の時刻および前提条件
- 変更の結果および影響
- "回避" 計画、およびその実施時期
- NMC が、ネットワークへのすべての変更をスケジュールします。
- サービス担当者が NMC に連絡し、"回避" 計画
を含む、立案済みの活動を確認します。
- サービス担当者がハードウェア変更を実施し、必要に応じて
診断を実行します。
- NMC およびサービス担当者が、以下を確認します。
- 構成に従ってケーブルがポートに接続されているかどうか。
- オペレーティング・システムのレベルと構成プログラムが
適合しているかどうか。
- サービス担当者が、提供された指示およびデータを用いて、ネットワークへ
の IP 直接ルートを構成することにより、ネットワークにルーターを接続します。
- NMC が IP 直接ルート構成を完了します。
- NMC が、ネットワーク図および変更指示を使用して、各接続ポートとの
間の接続をテストして、ネットワークの接続を確認します。
- NMC が、IP ルーティング・プロトコル構成を導入し、それを確認します。
注: サービス担当者は、この時点でその場所を離れることができます。
- NMC が、アプリケーション・プロトコル構成を導入し、それを確認します。
- NMC が、変更とその影響を文書化し、一定時間、機能をモニターします。
この変更には、たとえば、ハードウェア問題が発生する以前に、ネットワーク内
で機能していた、ルーター内のファンまたは電源機構の交換などがあります。
ネットワークに影響しないハードウェア変更は、次のように行います。
- NMC が、ネットワークへのすべての変更をスケジュールします。
- サービス担当者が NMC に連絡して、立案済みの活動を確認します。
- "回避" 計画
- ハードウェアおよび構成ファイルの可用性
- サービス担当者がハードウェア変更を実施し、必要に応じて
診断を実行します。
- サービス担当者が、NMC に、ルーターがネットワーク再接続の準備を
完了したことを知らせます。
- サービス担当者が、電源コード・プラグを取り付け、システムおよび
ポートが活動状態で、エラーもないことを確かめて、ネットワークにルーターを
接続します。
- NMC がルーターが以前どおりに機能していることを確認します。
- NMC がこの変更を文書化します。
ルーター・コードの更新は、次のように行います。
- ネットワーク・エンジニアが、すべてのネットワーク変更を
定義または承認します。
この定義には以下の内容が含まれます。
- 更新指示
- 更新の時刻および前提条件
- 変更の結果および影響
- "回避" 計画、およびその実施時期
- NMC がルーターに PTF をロードします。
NMC が更新をリモートに導入できない場合、NMC がルーターにおいて活動を制御します。
- 現行構成が更新されたルーターのレベルと適合しない場合、次のように
します。
- 構成プログラムを使用して構成ファイルを更新します。
- IP 直接ルートのみの構成
- すべてのプロトコルを含む機能構成
- IP ルーティング・プロトコルなどのテスト構成
- ルーター内に構成をロードします。
- ローカル構成データ・ソースを更新します (IP 直接ルートを構成する
ための指示およびデータが使用可能であるか確認します)。
- 指示に従って PTF をコミットします。
ルーターが現行構成によって再ブートします。
- NMC が、更新指示および前のデータに従ってルーターが機能している
かどうか確認し、その更新および結果を文書化し、さらに、一定時間、
機能をモニターします。
- NMC によって新しい機能構成が生成され、導入されます。
新しいコード・レベルでネットワークが安定したことが確認されたら、
構成が新しい機能を使用できるように変更されます。
以下の構成作成順序を使用します。
- ルーター構成を生成します。
一般的な順序は、次のとおりです。
- IP 直接ルート
- IP ルーティング・プロトコル
- IP フィルターおよびエクスポート
- アプリケーション 1 プロトコル
.
.
.
- アプリケーション n プロトコル
- テストまたは分析 (あるいはその両方) をします。
- ロード/トラフィックによるテスト・ベッド
または
直接的な経験を有するネットワーク・エンジニア
- 非クリティカル・サブネットまたはセグメント
- プロシージャーに従って実施する (NMC)
- 一定時間稼働する
- エラーまたは問題なしで 3 つのセグメントを実行する
- 残りのサブネットまたはセグメントのスケジュールを作成します。
- NMC が変更を実施します。
- 問題発生時には、テスト・ベッドに戻ります。
ルーター・コードの更新は次のように行います。
- ネットワーク・エンジニアが、各構成を定義または承認します。
- 構成は、設定済みの規則に従って命名されます。
- 各構成セットは、ルーターのタイプによって CDB ファイル内に
入れられます。
- 構成変更指示が使用できます。
- "回避" 計画が使用できます。
- NMC は構成ファイルをルーターに転送します。
この場合、特殊機能
(3)
またはシェル・ スクリプトが必要です。
- 各ルーターの構成をインポートします。
この場合、以下を実施するための定義済み計画 (ルーター順序を含む) が
必要です。
- 接続のメインテナンス
- 問題となるネットワーク・ダウン時間の可能性を最小限に
抑える。
- 1 度に 1 つのルーターまたはサブネット
- xxx 分ごとに 1 つのルーター
- すべてのルーターを同時に
- 変更を確認するためにネットワークをモニターします。
- 構成の変更と結果を文書化します。
ネットワーク・コード更新は、次のように適用します。
- テストまたは分析 (あるいはその両方) をします。
- ロード/トラフィックによるテスト・ベッド
または
直接的な経験を有するネットワーク・エンジニア
- 非クリティカル・サブネットまたはセグメント
- プロシージャーに従って実施する (NMC)
- 一定時間稼働する
- エラーまたは問題なしで 3 つのセグメントを実行する
- 以下を行う場合には、特殊機能またはシェル・スクリプトを使用する
ことがあります。
- すべてのルーターに PTF を送信する場合
- 1 度に 1 つずつ (順序が重要) または全部を 1 度に適用して
コミットする場合
- 残りのサブネットまたはセグメントのスケジュールを作成します。
- NMC が変更を実施します。
- 問題発生時には、テスト・ベッドに戻ります。
- 1 つのコード・レベル (1 つの構成レベル) で安定化を行います。
この例では、ネットワークに LAN および WAN を追加接続する場合について
説明します。
想定内容は、次のとおりです。
- これはテスト済みおよび確立済みのプロシージャーです。
- NMC の担当者は経験者です。
- これは数百のルーターを保有する大規模ネットワークです。
- ネットワーク変更指示が使用可能であり、承認されています。
- NMC は以下を確認します。
- Telco リンクがルーター Ii および Ni 間で活動状態になっていること。
- Telco リンクが Ii 内の正しいポートに接続されていること。
- LAN 接続が、Ni で使用可能であり、活動状態になっていること。
- 新しいルーター (Ni) がそのサイトにあること。
- NMC が、各サイトのサービス担当者または
ネットワーク・サポート・スペシャリストのスケジュールを作成します。
各サービス担当者またはサポート・スペシャリストは、以下を持っています。
- 使用する計画およびプロシージャー (いつ、何を使用するかについての
情報も含む)
- 必要な資料
- NMC 用の電話番号
- 必要なネットワーク図またはデータ (あるいは両方とも)
- 導入プロシージャーおよびその他のプロシージャー
- ポートの位置
- 物理的位置のデータ
- 必要な装置
- IP 直接ルート構成ディスケット
- 診断ディスケット
- モデムおよび関連のケーブル
- 端末および関連のケーブル
注: 上記の項目の一部あるいは全部がそのサイトで使用可能です。
- 各サービス担当者 (またはサポート・スペシャリスト) が、サイト
から NMC に連絡し、計画について確認します。
- 各サービス担当者が、サイトにおいてルーターをセットアップします。
- ポートが指定どおりかを確認します。
- 必要に応じて診断を実行します。
- 指定の位置にルーターを位置づけます。
- ネットワーク・ケーブルを指定どおりに接続します。
- NMC がインターフェース・ルーター内に拡張構成を導入します。
- 前の機能構成に新しい接続を追加したもの
- 拡張構成はあらかじめ導入されている場合、あるいは前の変更時に導入
されている場合があります。
- サービス担当者が NMC に連絡して、ルーター (Ni) のネットワークへの
接続を調整し、さらに以下を行います。
- 端末に接続されている電源コードのプラグを差し込みます。
- 提供された指示およびデータに従って、ネットワークへ
の IP 直接ルートを構成します。
- NMC が直接ルート構成を完了します。
- NMC がルーター (Ni) への接続を確認します。
- 各接続ポート間の接続をテストします。
- ネットワーク図および変更指示を使用してテストします。
- NMC が、接続を確認するために、すべてのサイトを多重化します。
問題がデバッグされ、可能な場合はそれが解決されます。
問題が解決されない場合、以下のようになります。
- 拡張は、使用可能な接続を使用して実施されます。
- 許容可能な遅延が変更指示によって定義されます。
- 問題を解決するために、サービスが呼び出されます。
- NMC が各ルーターに IP ルーティング・プロトコルを導入します。
- NMC が、各ルーターにアプリケーション・プロトコルを導入し、
各ルーターの構成を転送、コミットし、さらに拡張ネットワークが
機能していることを確認するためのテストをします。
- NMC が、拡張とその結果を文書化し、一定時間、機能のモニターを
続け、安定化の確認が行われるとさらに別の拡張のスケジュールを作成
します。
この計画では、ネットワーク拡張例の活動とコストを要約します。
- NMC 操作員 (1/2 日):
- ネットワークに 2 つ〜 6 つのルーターを追加します (この数は
複雑さによって決まります)。
今後の拡張プロジェクトのスケジュールを作成します。
- サービス担当者および Telco の活動
- ネットワーク・ケーブルの可用性
- 構成スペシャリスト (1/2 日):
- プロジェクトに必要な構成ファイルを生成します (ほとんどの構成は
前もって生成されています)。
以下に必要な新しい構成を生成します。
- 各ルーターのサービス担当者:
- サイトごとに 2 〜 5 人必要です (各ルーターは別々のサイトにあります)。
- NMC ユーザー・インターフェース・スペシャリスト (1/2 日 x 2 人):
-
- ユーザー・グループとともに、新しい機能または変更を調整します。
- ユーザーの変更準備を整えます。
- 変更のスケジュールを作成します。
- 疑問および問題に対処します。
- ロールアウト率およびコスト:
- 16 〜 48 ルーター/週を基本とします:
- ルーターの追加に 1/2 日 x 8
- 問題の対処に 1/2 日 x 2
4 人の NMC 担当者:
- 操作員 1 人
- 構成スペシャリスト 1 人
- ユーザー・インターフェース・スペシャリスト 2 人
- 合計ロールアウト・コスト/ルーター:
- 3 〜 10 NMC 時間/ルーター
2 〜 5 人のサービス担当者 (または
ネットワーク・スペシャリスト) 時間/ルーター
この節では、担当者の経験および適切なネットワーク制御という観点から、
ネットワーク拡張要件について要約して示します。
- 1. 経験のあるネットワーク導入者/設計者
-
- 5 つ以上のネットワークの設計経験、それぞれのネットワークを 1 年以上
にわたってサポートしていること
- 各ネットワークである期間入念なフルタイム・サポートを行っていること
- 2. 経験のある NMC ネットワーク導入者
-
- 4 年以上にわたる入念なフルタイム導入およびメインテナンス
- ネットワーク拡張を含め、4 つの異なるネットワーク・タイプ
- ルーティング・テーブルから即時にネットワーク図を作成できること
- いろいろな種類の問題から徴候を認識できる
- 3. 適切なネットワーク制御および作業
-
- ネットワーク・エンジニアによるすべてのネットワーク変更の承認
- NMC によるすべてのネットワーク・サポート活動の調整
- ネットワーク管理によって活動化され、支持されるネットワーク維持
- 文書化されたプロシージャーおよび制御 (流れ図付き)
- 4. ローカル・ネットワーク・サポート
-
- 各ノードへの即時アクセスを保有するサポート担当者
- ルーターおよび関連製品をセットアップ、テストおよび修理する
ことができる
- ネットワーク導入者およびネットワーク・エンジニアの援助をする
ことができる
ネットワーク構成変更は、次のように行います。
- ネットワーク・エンジニアが、各構成を定義または承認します。
- 構成は、設定済みの規則に従って命名されます。
- 各構成セットは、ルーターのタイプによって CDB ファイル内に
入れられます。
- 構成変更指示が使用できます。
- "回避" 計画が使用できます。
- NMC は構成をルーターに転送します。
この場合、特殊プログラムまたはシェル・スクリプトが必要になる場合が
あります。
- 特殊プログラムを使用して各ルーターの構成をインポートします。
- 特殊プログラムを使用して各ルーターの構成をインポートします。
この場合、以下を実施するための定義済み計画 (ルーター順序を含む) が
必要です。
- 接続のメインテナンス
- 問題となるネットワーク・ダウン時間の可能性を最小限に
抑える。
- 1 度に 1 つのルーターまたはサブネット
- xxx 分ごとに 1 つのルーター
- すべてのルーターを同時に
- 変更を確認するためにネットワークをモニターします。
- 構成が有効になったときのルーターの状況の変化を観察します。
- ルーティング・テーブルおよびその他のパラメーターを確認します。
- 構成変更指示に従っているかどうか確認します。
- NMC が、変更とその影響を文書化し、一定時間、機能をモニターします。
本書において、日本では発表されていないIBM製品(機械およびプログラム)、プログラミングまたはサービスについて言及または説明する場合があります。
しかし、このことは、弊社がこのようなIBM製品、
プログラミングまたはサービスを、日本で発表する意図があることを必ずしも示すものではありません。
本書で、IBMライセンス・プログラムまたは他のIBM製品に言及している部分があっても、このことは当該プログラムまたは製品のみが使用可能であることを意味するものではありません。
これらのプログラムまたは製品に代えて、IBMの知的所有権を侵害することの
ない機能的に同等な他社のプログラム、製品またはサービスを使用することができます。
ただし、IBMによって明示的に指定されたものを除き、これらのプログラム
または製品に関連する稼働の評価および検証はお客様の
責任で行っていただきます。
IBMおよび他社は、本書で説明する主題に関する特許権(特許出願を含む)商標権、または著作権を所有している場合があります。
本書は、これらの特許権、商標権、および著作権について、本書で明示されている場合を除き、実施権、使用権等を許諾することを意味するものではありません。
実施権、使用権等の許諾については、下記の宛先に、
書面にてご照会ください。
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- AP事業所
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- Intellectual Property Law & Licensing
弊社は、お客様に対して以下のことを許諾します。
本媒体に収められた文書 ( IBM プログラムを除く。以下、「資料」という) をお客様の社内使用のために複製し、改変し、印刷することができます。
ただし、資料のすべての複製物上には、全文複製か部分複製かを問わず、
著作権表示、すべての注意書きのほか必要な表示をそのまま複製するものとします。
上記の条件に違反があった場合は、本使用権は終了するものとします。この場合、お客様は、ただちに複製物のすべてを破棄し、本媒体を弊社に返却するものとします。
IBM および Nways は、米国またはその他の国に
おいて International Business Machines Corporation の商標です。
Microsoft、Windows、Windows NT、および Windows のロゴは、
米国またはその他の国において Microsoft Corporation の商標または
登録商標です。
PC Direct は、米国またはその他の国において Ziff Communications Company の
商標であり、IBM Corporation の使用が承認されています。
UNIX は、米国またはその他の国において
X/Open Company Limited により独占的に使用を承認された登録商標です。
上記以外の会社名、製品名、サービス名は、他社の商標です。
この用語集では、次の資料から用語と定義を引用しています。
- IBM Dictionary of Computing。(New York; McGraw-Hill,
Inc., 1994 年発行)。
- American National Standard Dictionary for
Information Systems、ANSI X3.172-1990、著作権:1990年
米国規格協会 (ANSI)。
この資料は米国規格協会 (11 West 42nd Street, New York, New York
10036) が販売しています。
この資料から転載した定義には、(A) という記号がつけてあります。
- Information Technology
Vocabulary (国際標準化機構および国際電気標準会議の
合同技術委員会 1 小委員会 1 (ISO/IEC JTC1/SC1) 発行)。
この既刊部分で定義されている用語については、(I) という記号
が付けてあります。
ISO/IEC JTC1/SC1 で発行している国際標準化草案、委員会草案、
および作業書類から
採用した定義には、(T) という記号が付けてあります。これは、SC1 の
参加各国の間では
まだ承認が得られていないことを示します。
- Network Working Group Request for Comments:
1208。
この用語集では、次のような参照指示語を使用しています。
- 〜と対比。
- 反対の意味または実質的に異なる意味をもつ用語を示します。
- 〜の同義語。
- その用語と同じ意味で、それよりも望ましい用語の項目に定義が
あることを示します。
- 〜と同義。
- 定義されている用語と同じ意味をもつ
他のすべての用語を示します。
- 〜を参照。
- 最後の語句が同じである複合語を参照する場合に使用します。
- 〜も参照。
- 関連はあるが同義ではない
意味をもつ用語を示します。
A
- A
- アンペア。
- 活動状態 (active)
- (1)
作動可能。
(2)
別のノードまたは装置に接続されている、
または別のノードまたは装置への接続に使用可能なノードまたは装置に
関する用語。
- エージェント (agent)
-
エージェントの役割を引き受けるシステム。
- AIS
-
アクセス統合サービス・ソフトウェア (Access Integration Services software)。
- アナログ (analog)
- (1)
連続的に変化する物理的数量からなるデータに関する用語。 (A)
(2)
ディジタル (digital) と対比。
- AppleTalk
-
Apple Computer, Inc. によって開発されたネットワーク・プロトコル。
このプロトコルは、Apple 製品と非 Apple 製品が混合したネットワーク装置を
相互接続するのに使用される。
- 接続ユニット・インターフェース (AUI) (attachment unit interface (AUI))
-
ローカル・エリア・ネットワークで、
メディア接続ユニットとデータ・ステーション内のデータ端末装置
との間のインターフェース。 (I) (A)
- AUI
-
接続ユニット・インターフェース (Attachment unit interface)。
- 通信速度自動選択 (auto-baud)
-
自動通信速度検出。先頭文字 (通常、事前選択されたサインオン文字) を
調べることによって、受信装置が着信データの速度、コード・レベル、および
ストップ・ビットを判別するプロセス。通信速度自動選択により、
データ速度をあらかじめ設定する必要なく、受信装置が異なる速度で動作する
さまざまな送信装置からデータを受け入れることができる。
- 自律システム (AS) (autonomous system (AS))
- 同一の内部ゲートウェイ・プロトコルを使用し、
同一の管理主体によって管理されるネットワークとルーターのグループ。
同一の管理主体が管理する。
- B
-
- bps
- ビット/秒 (Bits per second)。
- ブリッジ (bridge)
-
同じ論理リンク制御プロトコルを使用しているが、
メディア・アクセス制御プロトコルが異なることもある複数の LAN を、
(ローカルまたはリモートで) 相互接続する機能単位。
ブリッジは、メディア・アクセス制御 (MAC) アドレスに
基づいてフレームを他のブリッジに転送する。
- ブリッジング (bridging)
-
LAN で、フレームを1つの LAN セグメントから
別の LAN セグメントに転送すること。
宛先は、フレーム・ヘッダーの宛先アドレス・フィールドに
符号化されたメディア・アクセス制御 (MAC) 副層アドレスによって
指定される。
- BSC
-
2 進データ同期通信 (Binary Synchronous communication)。
- C
-
- CCITT
-
国際電信電話諮問委員会 (International Telegraph and
Telephone Consultative Committee)。
これは、国際電気通信連合 (ITU) の組織である。
1993 年 3 月 1 日をもって ITU の組織が変更され、標準化の担当が
国際電気通信連合の通信標準化セクター (ITU-TS) という名前をもつ
従属組織に移管されている。
"CCITT" は、組織変更以前に承認された勧告に引き続き使用される。
- 回線 (circuit)
- (1)
それを通じて電流が流れる 1 本または複数の導線。
物理回線 (physical circuit) およ
び仮想回線 (virtual circuit) を参照。
(2)
論理装置。
- 回線交換 (circuit switching)
- (1)
要求時に、2個以上のデータ端末装置 (DTE) を相互接続し、
接続が切れる時点まで、データ回線の専用使用を許す処理。
(I) (A)
(2)
回線交換 (line switching) と同義。
- 構成 (configuration)
- (1)
情報処理システムのハードウェアやソフトウェアの
編成方法および相互接続方法。 (T)
(2)
システム、サブシステム、またはネットワークを形成する装置および
プログラム。
- 接続 (connection)
-
データ通信で、
情報を伝えるために機能単位相互間に確立される関係。 (I) (A)
- D
-
- データ回線 (data circuit)
- (1)
両方向データ通信の手段を提供する一対の
送信・受信チャネル。 (I)
(2)
物理回線 (physical circuit) およ
び仮想回線 (virtual circuit) も参照。
注:
- データ交換装置間において、使用されているインターフェース
のタイプによっては、
データ回線終端装置 (DCE) がデータ回線に含まれる場合がある。
- データ・ステーションとデータ交換装置との間、あるいは
データ集中装置との間において、
データ回線には、データ・ステーションの終端にデータ回線終端装置
や、データ交換装置または
データ集中装置の場所において、DCE に類似した装置が含まれる場合がある。
- データ回線終端装置 (DCE) (data circuit-terminating equipment (DCE))
-
データ・ステーションで、
データ端末装置 (DTE) と回線の間で信号変換およびコーディングを
行う装置。 (I)
注:
- DCE は独立した装置である場合もあり、DTE または中間装置の
一部である場合もある。
- DCE は通常は回線のネットワーク側で実行される他の機能を
実行することができる。
- データ・リンク制御 (DLC) (data link control (DLC))
-
データ・リンク (SDLC リンクまたはトークンリングなど) の
ノードが情報交換を順序正しく完了するために使用する一連の規則。
- データ・リンク交換 (DLSw) (data link switching (DLSw))
-
IEEE 802.2 論理リンク制御 (LLC) タイプ2を
使用するネットワーク・プロトコル転送方法。
SNA および NetBIOS は、LLC タイプ2を使用するプロトコルの例。
カプセル化 (encapsulation) およ
び スプーフィング (spoofing) も参照。
- データ端末装置 (DTE) (data terminal equipment (DTE))
-
データ送信装置、データ受信装置、あるいはその両方として働く
データ・ステーションの部分。 (I) (A)
- データ端末レディー (DTR) (data terminal ready (DTR))
-
EIA 232 プロトコルと共に使用されるモデムへの信号。
- DCE
-
データ回線終端装置 (Data circuit-terminating equipment)。
- 装置 (device)
-
特定目的をもつ機械的、電気的、または電子的な仕組み。
- ディジタル (digital)
- (1)
数字からなるデータに関する用語。 (T)
(2)
数字形式のデータに関する用語。 (A)
(3)
アナログ (analog) と対比。
- DLS
- データ・リンク交換 (Data link switching)。
- DTE
-
データ端末装置 (Data terminal equipment)。 (A)
- E
-
- EIA
-
米国電子工業会 (Electronic Industries Association)。
- EIA 232
-
データ通信において、
順次2進データ交換を使用して、データ端末装置 (DTE) と
データ回線終端装置 (DCE) 間の
インターフェースを定義する米国電子工業会 (EIA) の仕様。
- 米国電子工業会 (EIA) (Electronic Industries Association (EIA))
-
米国電子機器メーカーの組織。
業界の技術的進歩を促進し、そのメンバーの見解を表明し、業界標準を
開発する。
- カプセル化 (encapsulation)
-
通信において、階層化プロトコルによって使用される技法で、
サポートする層からのプロトコル・データ単位 (PDU) に層が制御情報を
追加する。
これに関して、層はサポートされる層からのデータをカプセル化する。
インターネットの一連のプロトコルでは、
たとえば、パケットには物理層からの制御情報が入っており、
次にネットワーク層からの制御情報が続き、
さらに応用層のプロトコル・データが続く。
データ・リンク交換 (DLSw) も参照。
- イーサネット (Ethernet)
-
10 Mbps のベースバンド・ローカル・エリア・ネットワーク。
複数のステーションが事前調整なしに伝送メディアに随意アクセスでき、
キャリア・センスによる伝送延期で回線争奪を防止し、衝突検出による
伝送で回線争奪を解決する。
イーサネットはこうしたキャリア・センス多重アクセス/衝突検出 (CSMA/CD) を
使用している。
- F
-
- フラッシュ・メモリー (flash memory)
-
プログラム可能および消去可能であり、連続して電気を
供給しなくてもよいデータ記憶装置。
プログラム可能・消去可能の他のデータ記憶装置と比べた場合の
フラッシュ・メモリーの主要な利点は、
回路ボードから取り外さなくても再プログラミングできる点にある。
- フレーム・リレー (frame relay)
- (1)
ユーザーの装置と高速パケット・ネットワークの間の境界を
記述するインターフェース標準。
フレーム・リレー・システムでは、欠陥のあるフレームは破棄され、
回復はホップごとではなく終端間で行われる。
(2)
統合サービス・ディジタル網 (ISDN) D チャネル標準から派生した技法。
接続は信頼性があり、ネットワーク内でのエラー検出
および制御のオーバーヘッドを使わずに済むと想定している。
- 周波数 (frequency)
-
ヘルツで表された、信号振動の速度。
- G
-
- ゲートウェイ (gateway)
- (1)
異なるネットワーク体系の2つの
コンピューター・ネットワークを接続する機能単位。
ゲートウェイは異なる体系のネットワークまたはシステムを接続する。
これに対してブリッジは、同じまたは類似した体系のネットワーク
またはシステムを接続する。 (T)
(2)
IBM トークンリング・ネットワークでは、
ローカル・エリア・ネットワークを、異なる論理リンク・プロトコルを
使用する別のローカル・エリア・ネットワークまたはホストに接続する
装置およびそれに関連するソフトウェア。
- I
-
- IEEE
-
米国電気電子学会 (Institute of Electrical and Electronics Engineers)。
- インピーダンス (impedance)
-
特定の周波数の信号において、
抵抗、誘導係数、およびキャパシタンスの組み合わせで起こる結果。
- サービス総ディジタル網 (ISDN) (integrated services digital network (ISDN))
-
音声およびデータを含む (それだけに限定されない) 複数のサービスを
サポートする、ディジタル終端間通信ネットワーク。
注: |
ISDN は公共および私設のネットワーク体系で使用される。
|
- インターフェース (interface)
- (1)
2つの機能単位の共用される境界部分で、機能上の特性、
信号特性、または該当するその他の特性によって定義されるもの。
この概念には、異なる機能をもつ2つの装置の接続に関する仕様も
含まれている。 (T)
(2)
システム、プログラム、または装置をつなげるハードウェア、
ソフトウェア、あるいはその両方。
- 国際標準化機構 (ISO) (International Organization for Standardization (ISO))
- 各国の標準化団体で構成される組織。
製品およびサービスの国際交流を容易にし、知的、科学的、技術的、
および経済的活動の分野において相互協力を進めることを目的として
設立された。
- インターネット (internet)
-
一連のルーターによって相互接続されたネットワークの集合で、
単一の大きなネットワークとして機能することができるもの。
インターネット (Internet)も参照。
- インターネット (Internet)
-
インターネット体系ボード (IAB) によって管理されるインターネット。
国家的なバックボーンをもつ大規模ネットワークおよび
世界中の地域および構内の多くのネットワークから構成される。
インターネットは一連の独自のプロトコルを使用する。
- インターネット・プロトコル (IP) (Internet Protocol (IP))
-
データをネットワークまたは相互接続ネットワークを通じて
ルーティングする無接続プロトコル。
IP は高水準プロトコル層と
物理ネットワークの間での媒介として働く。
ただし、このプロトコルは、エラー回復およびフロー制御を行わず、
物理ネットワークの信頼性を保証しない。
- インターネットワーク・パケット交換 (IPX) (Internetwork Packet Exchange (IPX))
-
Novell のサーバー、または IPX を適用するその他のワークステーション
またはルーターを他のワークステーションに接続するのに使用される
ネットワーク・プロトコル。
インターネット・プロトコル (IP) に類似しているが、パケット形式
および用語は異なる。
- IP
-
インターネット・プロトコル (Internet Protocol)。
- IPX
-
インターネット・パケット交換 (Internetwork Packet Exchange)。
- ISDN
-
サービス総合ディジタル網 (Integrated services digital network)。
- ISO
-
国際標準化機構 (International Organization for Standardization)。
- K
-
- kVA
- キロボルト・アンペア (kilovolt amperes)。
- L
-
- LAN
-
ローカル・エリア・ネットワーク (Local area network)。
- 回線交換 (line switching)
-
回線交換 (circuit switching) の同義語。
- リンク (link)
-
リンク接続機構 (伝送メディア) およびリンク接続機構の両端にある
2つのリンク接続機構の組み合わせ。
リンク接続機構は、分岐構成または
トークンリング構成の複数のリンクの間で共用できる。
- リンク接続機構 (link connection)
-
1 台のリンク・ステーションと 1 台または複数の他のリンク・ステーション
との間で両方向通信を提供する物理装置。たとえば、通信回線や
データ回線終端装置 (DCE)。
データ回線 (data circuit) と同義。
- ローカル (local)
-
通信回線を使用せずに直接アクセスされる装置に関する用語。
- ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) (local area network (LAN))
- (1)
地理的に限定された区域内にある、ユーザーの構内に置かれている
コンピューター・ネットワーク。
ローカル・エリア・ネットワーク内の通信は外部の規制を受けない。
ただし、LAN の境界を越えた通信については、
一定の規制の対象となる。 (T)
(2)
内部で装置の集合が相互に接続されているネットワークで、
さらに大きなネットワークにも接続可能なもの。
イーサネット (Ethernet) およ
び トークンリング (token ring) も参照。
(3)
大都市圏ネットワーク (metropolitan area network (MAN)) およ
び 広域ネットワーク (wide area network (WAN)) と対比。
- M
-
- MAN
-
大都市圏ネットワーク (Metropolitan area network)。
- 管理情報ベース (MIB) (Management Information Base (MIB))
- (1)
ネットワーク管理プロトコルを介してアクセスできる
オブジェクトの集合。
(2)
ホストまたはゲートウェイから
入手可能な情報および使用できる操作を指定する、
管理情報の定義。
(3)
OSI では、開放型システム内の管理情報の概念的リポジトリー。
- 大都市圏ネットワーク (MAN) (metropolitan area network (MAN))
-
2つ以上のネットワークの相互接続によって形成されるネットワークで、
これらのネットワークよりも高速度で操作でき、管理境界を越えることが
でき、複数のアクセス方式を使用できるもの。 (T)
ローカル・エリア・ネットワーク (local area
network (LAN)) および 広域ネットワーク (WAN) と対比。
- MIB
- (1)
MIB モジュール。
(2)
管理情報ベース (Management Information Base)。
- モデム (変復調装置) (modem (modulator/demodulator))
- (1)
信号を変調したり復調したりする機能装置。
モデムの機能の1つは、ディジタル・データをアナログ伝送設備を
介して伝送できるようにすること。 (T) (A)
(2)
コンピューターからのディジタル・データを、通信回線で
伝送できるアナログ信号に変換し、受信したアナログ信号を
コンピューターへのディジタル・データに変換する装置。
- N
-
- ネットワーク (network)
- (1)
情報交換のために接続された
データ処理装置およびソフトウェアの構成。
(2)
ノードおよびノードを相互接続するリンクのグループ。
- ネットワーク体系 (network architecture)
-
コンピューター・ネットワークの論理構造および操作原理。 (T)
注: |
ネットワークの操作原理には、サービス、機能、およびプロトコルの
操作原理が含まれる。
|
- ネットワーク管理 (network management)
-
通信指向のデータ処理または情報システムの
計画、組織、および管理のプロセス。
- P
-
- パケット・モード操作 (packet mode operation)
-
パケット交換 (packet switching) の同義語。
- パケット交換 (packet switching)
- (1)
アドレス指定されたパケットを通じてデータをルーティングおよび転送し、
パケット伝送の間だけチャネルを占有できるようにするプロセス。
伝送が完了すると、そのチャネルは他のパケットの転送に
使用できるようになる。 (I)
(2)
パケット・モード操作 (packet mode operation) と同義。
回線交換 (circuit switching) も参照。
- 物理回線 (physical circuit)
-
多重化しないで設定された回線。
データ回線 (data circuit) も参照。
仮想回線 (virtual circuit) と対比。
- 2地点間プロトコル (PPP) (Point-to-Point Protocol (PPP))
-
順次2地点間リンクを通じてパケットをカプセル化し、
伝送するための方法を提供するプロトコル。
- ポート (port)
- (1)
データが出入りするためのアクセス点。
(2)
表示装置および印刷装置などの他の装置の
ケーブルが接続される装置上のコネクター。
ソケット (socket) と同義。
(3)
リンク・ハードウェアへの物理的接続の表示。
ポートはアダプターと同一視されることもあるが、
1つのアダプター上に複数のポートが存在する場合もある。
単一の DLC プロセスによって制御されるポートは1つまたは複数。
(4)
インターネットの一連のプロトコルでは、
TCP またはユーザー・データグラム・プロトコル (UDP) と
高水準のプロトコルまたはアプリケーションの間で通信するのに 16 ビットの数が
使用される。
ファイル転送プロトコル (FTP) および
シンプル・メール転送プロトコル (SMTP) などのプロトコルでは、
すべての TCP/IP で同一のよく知られたポート番号が使用される。
(5)
伝送プロトコルがホスト機械内の
複数の宛先を区別するために使用する抽象概念。
- PPP
-
2 地点間プロトコル (Point-to-Point Protocol)。
- 問題判別 (problem determination)
-
問題を原因を判別するためのプロセス。
たとえば、プログラム構成要素、機械の障害、電気通信設備、
ユーザーまたは業者が導入したプログラムや機器、停電などの環境障害、
ユーザーのエラーなどが問題の原因となる。
- R
-
- リング (ring)
-
リング・ネットワーク (ring network) を参照。
- リング・ネットワーク (ring network)
- (1)
すべてのノードが2本の支線でつながれており、
2つのノード間にはいずれも2つのパスがあるネットワーク。 (T)
(2)
一連の装置が単一方向のリンクによって接続され、
閉じたパスを形成するネットワーク構成。
- ルート、経路 (route)
- (1)
ノードおよび伝送グループ (TG) を順に並べて、
起点ノードと宛先ノードとの間で交換されるトラフィックが
起点から宛先に達するまでに通る道筋を表したもの。
(2)
ネットワーク・トラフィックが起点から宛先に達するまでに使用するパス。
- ルーター (router)
- (1)
ネットワーク・トラフィックの流れのパスを決定するコンピューター。
パスの選択は次のものから得られた情報に基づいていくつかのパスから
行われる。情報としては、特定のプロトコル、最短または最良のパスを
識別しようとするアルゴリズム、および経路距離または
プロトコルに固有の宛先アドレスなどの他の基準がある。
(2)
参照モデルのネットワーク層で、同様のまたは異なる体系を
使用する2つの LAN セグメントをつなげる接続装置。
ブリッジ (bridge) および ゲートウェイ (gateway) と
対比。
(3)
OSI用語では、エンティティーに到達できるパスを決定する機能。
- ルーティング (routing)
- (1)
メッセージを宛先へ到達させるパスの割り当て。
(2)
SNA では、伝送ヘッダーの宛先ネットワーク・アドレスなどのメッセージ単位
に入っているパラメーターによって決定されるように、メッセージ単位をネッ
トワークの特定のパスに沿って転送すること。
- S
-
- SDLC
-
同期データ・リンク制御 (Synchronous Data Link Control)。
- シンプル・ネットワーク管理プロトコル (SNMP) (Simple Network Management Protocol (SNMP))
-
インターネットの一連のプロトコルで、
ルーターおよび接続されたネットワークを監視するのに
使用するネットワーク管理プロトコル。
SNMP は応用層のプロトコル。
管理される装置に関する情報は、アプリケーションの管理情報ベース (MIB) に
定義され、保管される。
- SNA
-
システム・ネットワーク体系 (Systems Network Architecture)。
- SNMP
-
シンプル・ネットワーク管理プロトコル (Simple Network Management Protocol)。
- ソケット (socket)
-
カリフォルニア大学バークレー校の
ソフトウェア・ディストリビューション (一般
にバークレー版 UNIX または BSD UNIX と呼ばれる) が
提出した抽象概念で、処理相互間または
アプリケーション相互間における通信のエンドポイント。
- ソース・ルート・ブリッジング (source route bridging)
-
LAN で、フレームが伝送しなければならないリング
またはトークンリング・セグメントを決定するためにフレームの IEEE
802.5 メディア・アクセス制御 (MAC) ヘッダーにある
ルーティング情報フィールドを使用するブリッジング方式。
ルーティング情報フィールドは、
ソース・ノードにより MAC ヘッダーに挿入される。
ルーティング情報フィールド内の情報は、
ソース・ホストによって生成されるエクスプローラー・パケットから
派生される。
- スプーフィング (spoofing)
-
データ・リンクで、エンド・ステーションから開始された
プロトコルが最終宛先の代わりに
中間ノードによって認識され処理される技法。
IBM 6611 データ・リンク交換では、
たとえば、SNA フレームが TCP/IP パケットにカプセル化されて
非 SNA の広域ネットワークを通じて転送され、別の IBM
6611 によってアンパックされ、最終宛先に渡される。
スプーフィングの利点は、
端末間セッションのタイムアウトを防止できる点にある。
- 同期 (synchronous)
- (1)
共通タイミング信号などの
1つの特定事象の発生に左右される複数の処理に関する用語。 (T)
(2)
定期的なまたは予測可能な時間関係で生じること。
- 同期データ・リンク制御 (SDLC) (Synchronous Data Link Control (SDLC))
-
リンク接続を介して、同期的、コード透過、ビット順の情報転送を管理するための、
米国規格協会 (ANSI) の拡張データ通信制御プロシージャー (ADCCP) および
国際標準化機構 (ISO) の高水準データ・リンク制御 (HDLC) に適合して
いる規則。
伝送交換は、交換リンクまたは非交換リンクを介した二重または
半二重で行うことができる。
リンク接続の構成は、2地点間、分岐、またはループの場合がある。
(I) 2進データ同期通信 (binary
synchronous communication (BSC)) と対比。
- システム (system)
-
データ処理において、一連の特定機能を達成するために組織化された、
人や機械および方法の集合。 (I) (A)
- システム・ネットワーク体系 (SNA) (Systems Network Architecture (SNA))
-
ネットワークを通じて情報単位を伝送し、
ネットワークの構成および操作を制御するための、
論理構造、形式、プロトコル、および操作手順の記述。
SNA は階層化構造になっているため、
情報の最終的な起点および宛先 (つまり、エンド・ユーザー) が、
情報交換に使用される特定の SNA ネットワークのサービスおよび機能から
独立しており、それらから影響されずにいることが可能になる。
- T
-
- TCP
-
伝送制御プロトコル (Transmission Control Protocol)。
- TCP/IP
-
伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル
(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)。
- トリビアル・ファイル転送プロトコル (TFTP) (Trivial File Transfer Protocol (TFTP))
- インターネットの一連のプロトコルで、
最小限のオーバーヘッドと最小限の機能を要求するファイル転送用の
プロトコルをいう。
TFTP は、ユーザー・データグラム・プロトコル (UDP) の
無接続データグラム送達サービスを使用する。UDP を使用すると、
ディスク記憶域を持たないホストが、
読取専用メモリー (ROM) で TFTP を実施し、それを使用して
そのホスト自身をブートすることができる。
- トークン (token)
- (1)
ローカル・エリア・ネットワークで、
ある端末が伝送メディアを一時的に制御していることを示すために、
データ装置間で受け渡しされる権限の記号。
どのデータ端末も、メディアを制御するためにトークンを受け取り、
使用することができる。
トークンは、伝送する許可を意味する
特定のメッセージまたはビット・パターンである。 (T)
(2)
LANでは、伝送メディアに沿って装置間で受け渡しされるビット列。
トークンにデータが追加されると、トークンはフレームになる。
- トークンリング (token ring)
- (1)
IEEE 802.5では、メディアが接続された端末局間で
トークン (特殊なパケットまたはフレーム) を
受け渡しすることによりメディア・アクセスを制御するネットワーク技術。
(2)
トークンを接続リング・ステーション (ノード) 間で受け渡しする
リング・トポロジーをもつ、FDDI または IEEE 802.5 のネットワーク。
(3)
ローカル・エリア・ネットワーク (local area network (LAN)) も
参照。
- 伝送制御プロトコル (TCP) (Transmission Control Protocol (TCP))
-
インターネットまたはインターネット・プロトコルについて、
米国国防総省標準に従うネットワークで使用される通信プロトコル。
TCP は、パケット交換通信ネットワーク内の
ホストおよびそのようなネットワークの相互接続されている
システム内のホストの間で信頼性のあるホスト間プロトコルになる。
TCP では、インターネット・プロトコルを基本プロトコルとして
想定している。
- 伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル (TCP/IP) (Transmission Control Protocol/Internet Protocol (TCP/IP))
-
ローカル・エリア・ネットワークおよび広域ネットワークの両方について
対等接続機能をサポートする一連の通信プロトコル。
- 透過ブリッジング (transparent bridging)
-
LAN において、個々のローカル・エリア・ネットワークを
メディア・アクセス制御 (MAC) レベルを通じて一緒に結び付ける方式。
透過型ブリッジは、MAC アドレスを含むテーブルを保管しており、
テーブルの指示があれば、ブリッジによって見られる
フレームを別の LAN に転送できるようにする。
- U
-
- UTP
- シールドなし対より線 (Unshielded twisted pair)。
- V
-
- V.24
-
データ通信において、データ端末装置 (DTE) と
データ回線終端装置 (DCE) との間の交換回線の
定義リストを規定するCCITTの仕様。
- V.25
-
データ通信において、手動設定呼び出しと自動設定呼び出しの両方で
エコー制御装置を使用不能にするプロシージャーを含む、
汎用交換電話網の自動返答装置または並行自動呼び出し装置、
あるいはその両方を定義する CCITT の仕様。
- V.35
-
データ通信において、さまざまなデータ転送速度での
データ端末装置 (DTE) とデータ回線終端装置 (DCE) との間の
交換回線の定義リストを規定する CCITT の仕様。
- V.36
-
データ通信において、48、56、64、
または 72 キロビット/秒のデータ転送速度での
データ端末装置 (DTE) とデータ回線終端装置 (DCE) との間の
交換回線の定義リストを規定する CCITT の仕様。
- Vac
- 交流電圧 (Volts alternating current)。
- バージョン (version)
-
通常は重要な新規のコードや新規の機能が含まれている、
別個のライセンス・プログラム。
- 仮想回線 (virtual circuit)
- (1)
パケット交換では、ネットワークによって提供される機能で、
ユーザーにとっては実際に
接続している場合と同様の様相を与えるもの。 (T)
データ回線 (data circuit)も参照。
物理回線 (physical circuit) と対比。
(2)
2つの DTE 間で確立される論理結合。
- W
-
- WAN
-
広域ネットワーク (Wide area network)。
- 広域ネットワーク (WAN) (wide area network (WAN))
- (1) ローカル・エリア・ネットワークまたは大都市圏ネットワークが
提供するよりも広い地域に通信サービスを提供するネットワーク。
公衆通信設備を使用または提供することができる。 (T)
(2)
数百マイルまたは数千マイルの地域にサービスを提供するための
データ通信ネットワーク。たとえば、公衆または私設の
パケット交換ネットワークや公衆電話網。
ローカル・エリア・ネットワーク (local area network (LAN)) およ
び 大都市圏ネットワーク (metropolitan area network (MAN)) と
対比。
- X
-
- X.21
-
公衆データ・ネットワークでの同期操作用のデータ端末装置と
データ回線終端装置との間での汎用インターフェースについての
国際電信電話諮問委員会 (CCITT) の勧告。
- X.25
-
データ端末装置とパケット交換データ・ネットワークとの間の
インターフェースについての
国際電信電話諮問委員会 (CCITT) の勧告。
パケット交換 (packet switching) も参照。
特殊文字
テーブルトップへの設置
(9)
ネットワーク、サポートされる
(4)
ケーブルの仕様
E1 コネクター・ピン割り当て
(60)
EIA 232-D/V.24
(38)
J1 コネクター・ピン
(57)
T1 コネクター・ピン
(54)
V.35
(41)
V.36
(44)
X.21
(47)
X.21 直接接続
(50)
サービス・ポート
(35)
サービス・ポート・ケーブルの仕様
(36)
サポートされるフィーチャー、14T、24x
(6)
プロトコル、サポートされる
(5)
スペース
(22)
ラックへの設置
(8)
環境
(18)
構成
クイック構成
(31)
構成プログラム
(28), (33)
仕様、装置
(11)
商標
(62)
通信速度自動選択
(29)
電気的要件
(21)
変更、前回の版以降の
(1)
要件、設備
スペース
(26)
環境
(17)
電気的
(20)
数字
14T、24x フィーチャー、サポートされる
(7)
E
E1 コネクター・ピンのケーブルの仕様
(61)
EIA 232D/V.24 ケーブルの仕様
(39)
I
IBM 2210 の型式 (モデル)
(2)
IBM 2210 の重量
(13)
IBM 2210 の寸法
(12)
IBM 2210 の設備要件
スペース
(24)
環境
(15)
IBM 2210 の装置仕様
(10)
J
J1 コネクター・ピン・ケーブルの仕様
(58)
M
Multiprotocol Routing Services (MRS)
(3)
T
T1 コネクター・ピン・ケーブルの仕様
(55)
V
V.35 ケーブルの仕様
(42)
V.36 ケーブルの仕様
(45)
X
X.21 ケーブルの仕様
(48)
直接接続
(52)
(1)
温度の上限は、高度が 915 メートルを超えると、137 メートルごとに 1°C 下がります。
(2)
湿球温度の上限は、高度が 305 メートルを超えると、
274 メートルごとに 1°C 下がります。
(3)
V1R3 AIX 構成プログラムには複数送信機能
が組み込まれています。